一人暮らしをすると、水道光熱費を支払わなければなりません。
水道光熱費とは、電気・ガス・水道を利用するのにかかる料金です。
一人暮らしにかかる水道光熱費の平均は13,045円です。
電気・ガス・水道それぞれの利用料金の平均を知ることで、自分が平均よりも使っているのか、抑えられているのかを判断できます。
この記事では、総務省の調査資料を基に、一人暮らしの水道光熱費の平均について詳しく解説します。
水道光熱費を節約する方法も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
一人暮らしの水道光熱費の平均
ここでは、総務省の2023年度の家計調査を基に、一人暮らしの水道光熱費を見ていきましょう。
一人暮らしの水道光熱費の平均は、1か月あたり13,045円で、内訳は以下のとおりです。
内訳 | 金額(1か月あたり) |
電気代 | 6,726円 |
ガス代 | 3,359円 |
水道代 | 2,240円 |
その他 | 721円 |
それぞれの費用について詳しく見ていきましょう。
一人暮らしの電気代の平均
総務省の2023年度の家計調査によると、一人暮らしの電気代の平均は6,726円です。
直近5年間の平均は以下のとおりです。
年度別 | 金額(1か月あたり) |
2019年 | 5,700円 |
2020年 | 5,792円 |
2021年 | 5,483円 |
2022年 | 6,808円 |
2023年 | 6,726円 |
燃料費高騰の影響により、2022年に金額が大きく変動したのがわかります。
季節ごとの電気代
2023年における季節(3か月)ごとの電気代は以下のとおりです。
期間 | 金額(1か月あたり) |
2023年1〜3月期 | 9,340円 |
2023年4〜6月期 | 5,486円 |
2023年7〜9月期 | 5,842円 |
2023年10〜12月期 | 5,833円 |
2023年1〜3月期が高いのは、エアコンや電気ストーブなどの暖房器具を使用するためです。
他にも、日照時間が短くなることで、照明器具の使用時間が長くなることが挙げられます。
また、4〜6月期よりも7〜9月期のほうが高くなっている理由は、冷房器具の使用が要因として考えられます。
地域ごとの電気代
2023年における地域ごとの電気代は以下のとおりです。
地域 | 金額(1か月あたり) |
北海道・東北地方 | 8,103円 |
関東地方 | 6,635円 |
北陸・東海地方 | 7,252円 |
近畿地方 | 6,052円 |
中国・四国地方 | 7,394円 |
九州・沖縄地方 | 5,513円 |
寒い地域は電気代が高くなる傾向にあり、地域によっては2,500円以上の差があるのがわかります。
一人暮らしのガス代の平均
総務省の2023年度の家計調査によると、一人暮らしのガス代の平均は3,359円です。
直近5年間の平均は以下のとおりです。
年度別 | 金額(1か月あたり) |
2019年 | 3,012円 |
2020年 | 3,021円 |
2021年 | 3,001円 |
2022年 | 3,331円 |
2023年 | 3,359円 |
直近5年間では、電気代のような大きな変動が発生していないことがわかります。
季節ごとのガス代
2023年における季節(3か月)ごとのガス代は以下のとおりです。
期間 | 金額(1か月あたり) |
2023年1〜3月期 | 4,430円 |
2023年4〜6月期 | 3,304円 |
2023年7〜9月期 | 2,140円 |
2023年10〜12月期 | 2,358円 |
2023年1〜3月期が高い理由としては、お湯の温度を高く設定したり、追いだきの頻度が多くなったりすることが考えられます。
冬場は水道水の温度が低いため、温めるのに多くのエネルギーを消費します。
地域ごとのガス代
2023年における地域ごとのガス代は以下のとおりです。
地域 | 金額(1か月あたり) |
北海道・東北地方 | 2,650円 |
関東地方 | 3,515円 |
北陸・東海地方 | 3,604円 |
近畿地方 | 3,564円 |
中国・四国地方 | 3,251円 |
九州・沖縄地方 | 3,032円 |
北海道・東北地方のみが2,000円台でした。
地域によって契約するガス会社は変わり、料金体系も異なるため、目安として考えておきましょう。
一人暮らしの水道代の平均
総務省の2023年度の家計調査によると、一人暮らしの水道代の平均は2,240円です。
直近5年間の平均は以下のとおりです。
年度別 | 金額(1か月あたり) |
2019年 | 2,120円 |
2020年 | 2,172円 |
2021年 | 2,248円 |
2022年 | 2,116円 |
2023年 | 2,240円 |
水道代は、直近5年間で大きな変動は発生していないことがわかります。
なお、水道代は水道料金と下水道料金を合算して2か月ごとに請求されます。
季節ごとの水道代
2023年における季節(3か月)ごとの水道代は以下のとおりです。
期間 | 金額(1か月あたり) |
2023年1〜3月期 | 2,163円 |
2023年4〜6月期 | 2,093円 |
2023年7〜9月期 | 2,122円 |
2023年10〜12月期 | 2,177円 |
季節が変わっても、水道代の大きな変動はありません。
一人暮らしの水道代として、2,000円前後を想定しておきましょう。
地域ごとの水道代
2023年における地域ごとの水道代は以下のとおりです。
地域 | 金額(1か月あたり) |
北海道・東北地方 | 2,603円 |
関東地方 | 2,177円 |
北陸・東海地方 | 2,348円 |
近畿地方 | 2,085円 |
中国・四国地方 | 2,225円 |
九州・沖縄地方 | 2,201円 |
水道料金は地域によって異なり、北海道・東北地方がやや高めであることがわかります。
水道光熱費を節約する方法
水道光熱費を節約するには、以下の方法を実践しましょう。
- 電気とガスをひとつの事業者にまとめて契約する
- 家計簿をつける
- 古い家電を買い替える
- 不要なプラグはコンセントから抜く
- 節水型シャワーヘッドに交換する
それぞれ詳しく解説します。
電気とガスをひとつの事業者にまとめて契約する
電気とガスをひとつの事業者にまとめて契約することで、セット割引が適用される場合があります。
手続きも簡単で、毎月の支払いが安くなるメリットがあります。
ただし、建物1棟全体が電力会社と契約している場合は、個人で切り替えができないケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
家計簿をつける
家計簿をつけることで、自分が何にいくら使っているのかを可視化でき、無駄な出費を見つけやすくなります。
また、家計簿があれば、1年前の水道光熱費と簡単に比較でき、節約の意識を高められます。
古い家電を買い替える
古い家電は電力を消費しやすい傾向にあるため、思いきって買い替えることで電気代を節約できる可能性があります。
特に、冷蔵庫・エアコン・テレビは電力の消費量が大きいため、買い替えを検討するのも良いでしょう。
なお、買い替える際は、省エネ性能の高い製品を選ぶことで節約につながります。
不要なプラグはコンセントから抜く
日頃からあまり使っていない家電のプラグをコンセントから抜いておくことで、待機電力を削減できます。
待機電力とは、家電を使っていない状態でも消費される電力のことです。
待機電力が発生しやすいエアコンやPC、スマホの充電器などのプラグは、長期間使わなければコンセントから抜いておきましょう。
ただし、冷蔵庫やレコーダー内蔵のテレビなど、常時電力が必要な家電のプラグはコンセントから抜かないようにしましょう。
節水型シャワーヘッドに交換する
シャワーヘッドを節水型の商品に交換することで、お湯の使用量を2〜3割程度削減できます。
節水効果が高く、使い心地の良いものに交換することで、無理なく節約できるでしょう。
まとめ
一人暮らしの水道光熱費の平均は、1か月あたり13,045円で、内訳は以下のとおりです。
内訳 | 金額(1か月あたり) |
電気代 | 6,726円 |
ガス代 | 3,359円 |
水道代 | 2,240円 |
その他 | 721円 |
1年間で約15万円かかっているため、日頃から節約する意識を持っておきましょう。
また、水道光熱費を節約するには、以下のような方法があります。
- 電気とガスをひとつの事業者にまとめて契約する
- 家計簿をつける
- 古い家電を買い替える
- 不要なプラグはコンセントから抜く
- 節水型シャワーヘッドに交換する
自分が水道光熱費にいくら使っているのかを把握し、無理のない範囲で節約を心がけましょう。
iimon 編集部