一人暮らしを始めるには、引っ越し費用がいくらかかるのか気になる人も多いのではないでしょうか?
一人暮らしをするために、家賃8万円の賃貸物件に大阪から東京へ引っ越す場合、引っ越し費用は総額で約60〜100万円程度必要です。
実際には引っ越しの移動距離や時期、賃貸物件の家賃などによって変動しますが、直前で焦らないように相場を理解しておきましょう。
この記事では、一人暮らしの引っ越し費用の相場を解説します。
家賃別のシミュレーションや、引っ越し費用を安く抑えるコツも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
【一人暮らし】引っ越し費用の相場
まずは、一人暮らしの引っ越し費用の相場を、以下の時期に分けて解説します。
- 通常期(5〜1月)の場合
- 繁忙期(2〜4月)の場合
それぞれ詳しく見ていきましょう。
通常期(5〜1月)の場合
通常期(5〜1月)にかかる引っ越し費用の相場を、移動距離でまとめると以下のようになります。
引っ越し先までの移動距離 | 一人暮らしの引っ越し費用の相場 |
50km未満(同都道府県程度) | 3〜6万円 |
200km未満(同一地方程度) | 4〜7万円 |
500km未満(近隣地方程度) | 5〜9万円 |
500km以上(遠距離地方程度) | 7〜11万円 |
※参考:引っ越し見積もり比較サイト SUUMO|引越し費用・料金の相場(2024年5月時点)
通常期の5〜1月は引っ越しの依頼が集中することは少ないため、比較的安く引っ越しできます。
引っ越しの予約も希望日で取りやすく、スムーズに進めやすいでしょう。
繁忙期(2〜4月)の場合
繁忙期(2〜4月)にかかる引っ越し費用の相場をまとめると、以下のようになります。
引っ越し先までの移動距離 | 一人暮らしの引っ越し費用の相場 |
50km未満(同都道府県程度) | 4〜7万円 |
200km未満(同一地方程度) | 5〜9万円 |
500km未満(近隣地方程度) | 6〜11万円 |
500km以上(遠距離地方程度) | 7〜13万円 |
※参考:引っ越し見積もり比較サイト SUUMO|引越し費用・料金の相場(2024年5月時点)
4月は進学や就職などで新生活を始める人が多いため、繁忙期の2〜4月は引っ越しの需要が高まります。
そのため、引っ越し費用が高く、希望日に引っ越しできないケースも多いです。
繁忙期に引っ越す場合は、余裕を持って費用を準備しておき、早めに引っ越し業者のスケジュールを押さえておくようにしましょう。
【一人暮らし】その他に必要な初期費用
一人暮らしを始めるには、引っ越し費用以外にも次の費用を準備しなければなりません。
- 賃貸物件の初期費用
- 家具・家電の購入費用
それぞれ詳しく解説します。
賃貸物件の初期費用
賃貸物件を契約する際には、初期費用を支払う必要があります。
賃貸物件によって費用は変動しますが、一般的な内訳は以下のとおりです。
初期費用の内訳 | 費用相場 |
敷金 | 家賃1〜2か月分 |
礼金 | 家賃1〜2か月分 |
仲介手数料 | 家賃0.5〜1か月分 |
前払い家賃 | 家賃1か月分 |
火災保険料 | 1〜2万円 |
その他の費用 | 家賃0.5〜1か月分 |
合計 | 家賃4〜6か月分 |
家賃が8万円の場合、賃貸物件の初期費用として30〜50万円程度を用意しておくと良いでしょう。
家具・家電の購入費用
初めて一人暮らしをする場合は、以下のような家具・家電の購入費用も準備しておく必要があります。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 調理小物
- ベッド
- テーブル
- カーテン
家具・家電のグレードによっても費用は変動しますが、少なくても20〜30万円程度は用意しておきましょう。
家具・家電は一度にすべて購入するのではなく、まずは上記のような必要最低限のものから購入し、優先度が低いものは住んでからそろえていくと良いでしょう。
なお、家電量販店によっては、新生活に必要な家電をまとめて販売している場合があります。
お得に家電をそろえられる可能性があるため、有効に活用しましょう。
【家賃別】一人暮らしの引っ越し費用総額をシミュレーション
一人暮らしの引っ越し費用総額は、新居の家賃や引っ越し条件によって大きく変動します。
ここでは、家賃別に引っ越し費用総額をシミュレーションしてみましょう。
なお、シミュレーション条件は以下のとおりです。
<シミュレーション条件> ・一人暮らし ・大阪府内から東京都内の賃貸マンション(1K)への引っ越し ・引っ越し移動距離:500km以上(遠距離地方程度) ・引っ越し時期:4月(繁忙期) |
これらの条件を基に、家賃5万円・8万円・10万円の引っ越し費用総額を算出すると、以下のようになります。
費用の内訳 | 家賃5万円の場合 | 家賃8万円の場合 | 家賃10万円の場合 |
敷金 | 5〜10万円 | 8〜16万円 | 10〜20万円 |
礼金 | 5〜10万円 | 8〜16万円 | 10〜20万円 |
仲介手数料 | 2.5〜5万円 | 4〜8万円 | 5〜10万円 |
前払い家賃 | 5万円 | 8万円 | 10万円 |
火災保険料 | 1〜2万円 | 1〜2万円 | 1〜2万円 |
その他の費用 | 2.5〜5万円 | 4〜8万円 | 5〜10万円 |
引っ越し費用 | 7〜13万円 | 7〜13万円 | 7〜13万円 |
家具・家電購入費用 | 20〜30万円 | 20〜30万円 | 20〜30万円 |
合計 | 約48〜80万円 | 約60〜101万円 | 約68〜115万円 |
大阪府内から東京都内に一人暮らしするのに必要な引っ越し費用総額は、家賃5万円では約48〜80万円、家賃8万円では約60〜101万円、家賃10万円では約68〜115万円であることがわかります。
なお、実際は賃貸物件の契約条件や荷物の量、移動距離などで変動しますが、1つの目安として押さえておきましょう。
一人暮らしの引っ越し費用を安く抑えるコツ
一人暮らしの引っ越し費用を安く抑えるには、以下のコツを押さえておきましょう。
- 引っ越しの時期や日時を調整する
- 荷物を減らす
- 単身パックやプランを活用する
- 相見積もりを取る
それぞれ詳しく解説します。
引っ越しの時期や日時を調整する
2〜4月の繁忙期は、引っ越し費用が通常期よりも割高になるため、可能であれば引っ越し時期を5〜1月の通常期にずらしましょう。
時期をずらせなければ、引っ越すタイミングを平日にしたり夕方にしたりすることで、費用を抑えられる場合もあります。
荷物を減らす
引っ越しの荷物を減らすことで、引っ越し費用を抑えやすくなります。
荷物の量が多ければ引っ越し費用が高くなりやすいため、新居の家具・家電は転居先で購入するのがおすすめです。
単身パックやプランを活用する
多くの引っ越し業者では、荷物の少ない一人暮らし向けに単身パックやプランを用意しています。
これらのパックやプランを活用することで、通常よりも引っ越し費用を抑えられる可能性があります。
ただし、引っ越し先のエリアや荷物の量に制限があることが多いため、事前に確認しておきましょう。
相見積もりを取る
引っ越し費用は引っ越し業者によって変動するため、複数の業者から相見積もりを取るのがおすすめです。
見積もり金額を比較検討することで、より安く引っ越しができる業者を探せるでしょう。
複数の業者に見積もりを依頼するのが面倒な人は、一括見積もりサービスを利用するのも1つの方法です。
まとめ
一人暮らしの引っ越し費用として、主に以下の費用を準備する必要があります。
- 賃貸物件の初期費用
- 引っ越し費用
- 家具・家電の購入費用
賃貸物件の初期費用は家賃の4〜6か月分、家具・家電の購入費用は20〜30万円程度を想定しておきましょう。
引っ越し費用は、移動距離や時期、荷物の量などで変動しますが、繁忙期に大阪から東京に引っ越す場合は約7〜13万円かかります。
引っ越し費用はまとまった金額が必要になるため、事前にしっかりと貯蓄をしておくことが重要です。
一人暮らしの引っ越し費用の相場を理解しておき、スムーズに新生活を始めましょう。
iimon 編集部