引っ越しするには、引っ越し費用や賃貸物件の初期費用など、まとまった資金が必要になります。
4月は新生活を始める人が多いため、2〜4月は引っ越し業界が繁忙期となり、引っ越し費用が通常よりも約30%割高になります。
引っ越し費用が安い時期に引っ越したい人は、通常期(5〜1月)を狙うことで金銭的な負担を抑えられるでしょう。
この記事では、引っ越し費用が安い時期について詳しく解説します。
引っ越し費用を安く抑える方法4選も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
【時期別】引っ越し費用の相場
ここでは、引っ越し費用の相場を、以下の時期に分けて解説します。
- 引っ越し費用が安い通常期(5〜1月)の相場
- 引っ越し費用が高い繁忙期(2〜4月)の相場
それぞれ詳しく見ていきましょう。
引っ越し費用が安い通常期(5〜1月)の相場
引っ越し費用が安い通常期(5〜1月)の相場をまとめると、以下のようになります。
引っ越し先までの移動距離 | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし |
50km未満(同都道府県程度) | 3〜6万円 | 6〜8万円 | 8〜10万円 | 10〜13万円 |
200km未満(同一地方程度) | 4〜7万円 | 7〜9万円 | 9〜12万円 | 12〜15万円 |
500km未満(近隣地方程度) | 5〜9万円 | 9〜12万円 | 11〜15万円 | 14〜18万円 |
500km以上(遠距離地方程度) | 7〜11万円 | 11〜17万円 | 15〜20万円 | 18〜25万円 |
※参考:引っ越し見積もり比較サイト SUUMO|引越し費用・料金の相場(2024年5月時点)
通常期(5〜1月)は、引っ越しの需要が落ち着いているため、比較的安く引っ越しできます。
200km未満(同一地方程度)の引っ越しでは、一人暮らしの場合は4〜7万円、三人暮らしの場合は9〜12万円程度必要です。
また、賃貸物件に必要な初期費用も、値下げ交渉に応じてもらいやすくなったり、オーナーが集客のためにフリーレント期間を設定したりするケースもあります。
引っ越し費用が安い時期に引っ越したい人は、5〜1月の通常期がおすすめです。
引っ越し費用が高い繁忙期(2〜4月)の相場
引っ越し費用が高い繁忙期(2〜4月)の相場をまとめると、以下のようになります。
引っ越し先までの移動距離 | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし |
50km未満(同都道府県程度) | 4〜7万円 | 8〜10万円 | 10〜12万円 | 12〜15万円 |
200km未満(同一地方程度) | 5〜9万円 | 9〜13万円 | 11〜15万円 | 15〜19万円 |
500km未満(近隣地方程度) | 6〜11万円 | 12〜16万円 | 14〜21万円 | 19〜26万円 |
500km以上(遠距離地方程度) | 7〜13万円 | 16〜23万円 | 20〜28万円 | 25〜32万円 |
※参考:引っ越し見積もり比較サイト SUUMO|引越し費用・料金の相場(2024年5月時点)
4月は進学や就職などで新生活を始める人が多いため、2〜4月は引っ越しの依頼が集中します。
そのため、引っ越し費用が通常期よりも約30%割高になったり、希望のスケジュールで引っ越しできなかったりするケースもあります。
200km未満(同一地方程度)の引っ越しでは、一人暮らしの場合は5〜9万円、三人暮らしの場合は11〜15万円程度必要です。
荷物の量やタイミングによっては、さらに費用を請求される可能性もあるため、詳しく知りたい場合は、引っ越し業者に見積もりを依頼しましょう。
引っ越し以外にかかる費用
引っ越しする際は、引っ越し費用だけでなく以下の費用も準備しておく必要があります。
- 賃貸物件の初期費用
- 家具・家電の購入費用
それぞれ詳しく解説します。
賃貸物件の初期費用
賃貸物件を契約する際には、初期費用が必要です。
初期費用は賃貸物件によって異なりますが、一般的に必要な内訳と相場は以下のとおりです。
初期費用の内訳 | 費用相場 |
敷金 | 家賃1〜2か月分 |
礼金 | 家賃1〜2か月分 |
仲介手数料 | 家賃0.5〜1か月分 |
前払い家賃 | 家賃1か月分 |
火災保険料 | 1〜2万円 |
その他の費用 | 家賃0.5〜1か月分 |
合計 | 家賃4〜6か月分 |
賃貸物件の初期費用の目安は、家賃の4〜6か月分です。
家賃が10万円の場合、賃貸物件の初期費用は40〜60万円を想定しておきましょう。
家具・家電の購入費用
新居に設置する家具・家電を新たに購入する場合は、あらかじめ必要なものをリストアップし、資金を用意しておきましょう。
一人暮らしを始める場合は、購入費用として少なくても20〜30万円程度を想定しておきましょう。
ただし、家具や家電のグレードによって必要な費用は変動します。
こだわりがなければ、リサイクルショップで購入したり、家電量販店が新生活に必要な家電をまとめて販売しているパックを購入したりすれば、お得にそろえられるでしょう。
引っ越し費用を安く抑える方法4選
引っ越し費用を安く抑えるには、以下の4つの方法を実践しましょう。
- 相見積もりを取る
- 荷物の量を減らす
- 訪問見積もりを依頼する
- 安いタイミングに引っ越しをずらす
それぞれ詳しく解説します。
1. 相見積もりを取る
引っ越し費用を安く抑えるには、複数の引っ越し業者に見積もりを依頼し、比較検討するようにしましょう。
引っ越し業者によって費用やプランは異なるため、少なくても3社程度見積もりを依頼し、内容を確認することで安く依頼できる業者を探せます。
また、他社の見積もりを値下げ交渉に使うことも効果的であるため、相見積もりを取って上手に活用しましょう。
2. 荷物の量を減らす
引っ越し費用は荷物の量でも変動するため、不用品を処分して荷物の量を減らしておけば、引っ越し費用を抑えられるでしょう。
荷物が減ることで、梱包などの引っ越しの手間も少なく済みます。
3. 訪問見積もりを依頼する
電話やインターネットで引っ越しの見積もりを依頼すると、荷物の量を多めに見積もられてしまい、引っ越し費用が高くなる可能性があります。
荷物の量を実際に見て確認してほしい場合は、訪問見積もりを依頼しましょう。
訪問見積もりとは、引っ越し業者が自宅に訪問し、荷物の量などを実際に確認したうえで見積もりを行う方法です。
訪問見積もりを依頼することで、正確な費用を把握できるでしょう。
4. 安いタイミングに引っ越しをずらす
繁忙期の2〜4月は引っ越し費用が高くなるため、引っ越し時期をずらせる場合は、通常期の5〜1月を狙いましょう。
引っ越し時期をずらせない場合は、休日ではなく平日、午前ではなく午後や夕方などに引っ越すことで、引っ越し費用を抑えられる可能性があります。
また、繁忙期は賃貸物件の初期費用の値下げ交渉が成立しにくくなり、物件の選択肢も少なくなってしまいます。
引っ越しのタイミングを調整できる場合は、通常期の5〜1月にずらすことで、余計な出費や後悔の可能性を減らせるでしょう。
まとめ
引っ越し費用が安い時期は、通常期の5〜1月です。
通常期の引っ越し費用は、200km未満(同一地方程度)の一人暮らしでは4〜7万円、三人暮らしでは9〜12万円程度かかります。
一方、引っ越し業界が繁忙期の2〜4月は、引っ越し費用が約30%割高になります。
他にも、賃貸物件の初期費用として家賃の4〜6か月分や、家具・家電の購入費用を準備しておかなければなりません。
引っ越し費用を安く抑えるには、複数の引っ越し業者に相見積もりを取ったり、荷物の量を減らしたりする方法があります。
引っ越しの時期を調整できる場合は、通常期(5〜1月)に引っ越しましょう。
iimon 編集部