大学生の一人暮らしにかかる初期費用や生活費は?初期費用を抑える方法も

更新日:2024.06.21

新生活

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大学生になって、初めて一人暮らしをする人も多いのではないでしょうか。

一人暮らしを始めるには、賃貸物件の初期費用引っ越し費用家具・家電の購入費用などが必要です。

実際にどのくらい初期費用として準備しておけば良いか、事前に理解しておきましょう。

この記事では、大学生の一人暮らしにかかる初期費用や生活費の目安について解説します。

初期費用を抑える方法も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

大学生の一人暮らしに必要な初期費用

大学生の一人暮らしに必要な初期費用は、主に以下の3つです。

1. 賃貸物件の初期費用

2. 引っ越し費用

3. 家具・家電の購入費用

それぞれ詳しく解説します。

1. 賃貸物件の初期費用

賃貸物件の初期費用とは、賃貸借契約を締結する際に支払う費用のことです。

賃貸物件によって初期費用は異なりますが、一般的に必要な初期費用の内訳と相場は以下のとおりです。

初期費用の内訳

費用相場

敷金

家賃1〜2か月分

礼金

家賃1〜2か月分

仲介手数料

家賃0.5〜1か月分

前払い家賃

家賃1か月分

火災保険料

1〜2万円

その他の費用

家賃0.5〜1か月分

合計

家賃4〜6か月分

家賃が5万円の場合、賃貸物件の初期費用として20〜30万円程度かかります。

それぞれどのような費用であるのかを詳しく解説します。

敷金

敷金とは、賃貸借契約を締結する際に、オーナーに担保として預ける費用のことです。

敷金は家賃の1〜2か月分が相場で、退去時には入居者負担の修繕費用が差し引かれ、残った金額が返還されます。

礼金

礼金とは、賃貸物件を貸してもらうことへの「謝礼金」としてオーナーに支払う費用のことで、「契約一時金」と呼ばれるケースもあります。

礼金は家賃の1〜2か月分が相場ですが、敷金とは異なり退去時に返還されません。

仲介手数料

仲介手数料とは、賃貸物件を紹介してくれた不動産会社に支払う報酬のことです。

仲介手数料の上限は、法律(※)で以下のように定められています。

仲介手数料の上限=家賃の1か月分+消費税

(※)e-GOV 法令検索|宅地建物取引業法 第四十六条

仲介手数料は、家賃の0.5〜1か月分が相場です。

前払い家賃

前払い家賃とは、賃貸借契約を締結する際に、翌月分の家賃をあらかじめ支払うことです。

賃貸物件の家賃は前払いが一般的で、4月分の家賃は3月に、5月分は4月に支払います。

もし、入居日が4月5日など月の途中の場合は、前払い家賃(5月分)とあわせて日割り家賃(4月5日〜30日の26日分)を支払うケースが多いです。

火災保険料

賃貸物件を借りるには、火災保険に加入しなければなりません。

火災保険の契約期間は2年が一般的で、初回に一括で保険金を支払うケースが大半です。

火災保険料は、1〜2万円程度が相場ですが、補償内容によって金額は異なります。

その他の費用

賃貸物件によっては、その他にも以下のような費用がかかるケースがあります。

  • 鍵の交換代
  • 保証会社の保証料

鍵の交換代とは、入居する賃貸物件の玄関の鍵とシリンダーを新しいものに取り替えるのに必要な費用です。

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、鍵の交換代はオーナー負担となっています。

しかし、ガイドラインはあくまで指針であり、賃貸借契約の特約で入居者が負担すると定められている場合は、入居者が支払う必要があります。

鍵の交換代は、1〜2万円前後かかることが多いでしょう。

保証会社の保証料とは、入居者が家賃を滞納した際に、一時的に家賃を立て替えてオーナーに支払う会社との契約料のことです。

かつては、連帯保証人を立てるのが一般的でしたが、近年は保証会社の利用を入居の条件にするオーナーが増えています。

保証会社の保証料は、家賃の0.5〜1か月分が相場です。

2. 引っ越し費用

引っ越し費用とは、一人暮らしを始める新居に引っ越す際にかかる費用です。

大学生になって4月から一人暮らしを始める場合は、引っ越し業界の繁忙期にあたるため、通常より約3割も費用が高くなります

一人暮らしに必要な引っ越し費用を、繁忙期(2〜4月)の場合と通常期(5〜1月)の場合に分けてまとめると、以下のようになります。

引っ越し先までの移動距離

繁忙期(2〜4月)の場合

通常期(5〜1月)の場合

50km未満(同都道府県程度)

4〜7万円

3〜6万円

200km未満(同一地方程度)

5〜9万円

4〜7万円

500km未満(近隣地方程度)

6〜11万円

5〜9万円

500km以上(遠距離地方程度)

7〜13万円

7〜11万円

※参考:引っ越し見積もり比較サイト SUUMO|引越し費用・料金の相場(2024年5月時点)

4月は進学や就職などで多くの人が新生活を始めるため、引っ越しの費用が高かったり、希望日に引っ越しできなかったりすることが多いです。

4月から一人暮らしを始める場合は、早めに引っ越し業者のスケジュールを押さえておきましょう。

一方、通常期(5〜1月)は引っ越しの依頼が集中することは少なく、比較的安い費用で引っ越しできます

なお、引っ越し費用は荷物の量などでも変動するため、具体的に知りたい場合は引っ越し業者に見積もりを依頼しましょう。

3. 家具・家電の購入費用

初めての一人暮らしでは、新居で使う家具・家電の購入費用も必要です。

一人暮らしで必要な家具・家電は、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • 照明器具
  • 電子レンジ
  • エアコン
  • ベッド
  • テーブル
  • カーテン

家具・家電のグレードにもよりますが、購入費用として20〜30万円程度を見積もっておくと良いでしょう。

なお、家具・家電は一度にすべて購入するのではなく、まずは必要最低限のものを購入し、残りは住みながらそろえるのがおすすめです。

【大学生の一人暮らし】生活費はいくら必要?

ここでは、大学生の一人暮らしにかかる生活費の目安を解説します。

全国大学生活協同組合連合会が2023年度に調査した「第59回学生生活実態調査」によると、下宿している大学生の1か月あたりの生活費の内訳は、以下のようになります。

生活費の内訳

平均額(1か月あたり)

住居費

5万4,130円

食費

2万5,880円

交通費

4,330円

教育娯楽費

1万2,840円

書籍費

1,500円

勉学費

1,260円

日常費

7,330円

通話通信料

3,190円

その他

2,290円

貯金・繰越

1万4,740円

合計

12万7,500円

※引用:全国大学生活協同組合連合会|第59回学生生活実態調査

一般的に、大学生の一人暮らしの生活費は約13万円必要なのがわかります。

なお、都市部は家賃や物価が高い傾向にあるため、さらに費用がかかる可能性があります。

【大学生の一人暮らし】初期費用を抑える方法

大学生の一人暮らしで初期費用を抑える方法は以下のとおりです。

  • 家賃の安い物件を選ぶ
  • 敷金・礼金なしの物件を選ぶ
  • フリーレント物件を選ぶ
  • 一人暮らしを始める時期をずらす

それぞれ詳しく解説します。

家賃の安い物件を選ぶ

賃貸物件の初期費用は、家賃を基準に算出されることが多いため、家賃の安い物件を選べば初期費用も安く抑えられます

たとえば、家賃6万円の賃貸物件は、初期費用として24〜36万円程度必要ですが、家賃4万円では16〜24万円程度になります。

ただし、家賃が安いと築年数や立地が悪くなる可能性があるため、総合的に判断するようにしましょう。

敷金・礼金なしの物件を選ぶ

敷金・礼金なしの賃貸物件を借りることで、初期費用を抑えることが可能です。

家賃5万円の賃貸物件の場合、敷金・礼金がなしになると、10〜20万円の節約につながります

ただし、敷金なしの場合は、退去時に修繕費用を請求される可能性があります。

また、家賃が安い物件と同様に、敷金・礼金なしの物件は条件が悪いケースがあるため、内見して室内の状況を確認して決めるようにしましょう。

フリーレント物件を選ぶ

フリーレント物件とは、一定期間家賃が無料で借りられる物件のことです。

オーナーが集客するために、フリーレントを設定しているケースがあります。

1〜3か月程度家賃が無料で借りられるメリットがある反面、家賃が高めに設定されているケースもあるため、エリアの相場を確認して決めるようにしましょう。

一人暮らしを始める時期をずらす

多少遠くても実家から大学に通える場合は、引っ越しを通常期(5〜1月)にずらすことで費用を抑えられます

2〜4月は繁忙期で引っ越し費用が割高になるため、引っ越すタイミングを調整するだけで余計な費用を支払わずに済みます。

まとめ

大学生の一人暮らしで必要な初期費用をまとめると、以下のようになります。

一人暮らしの初期費用の内訳

費用相場

1. 賃貸物件の初期費用(家賃5万円の場合)

20〜30万円

2. 引っ越し費用

(繁忙期・移動距離500km未満の場合)

6〜11万円

3. 家具・家電の購入費用

20〜30万円

合計

約45〜70万円

家賃5万円で繁忙期に移動距離500km未満の引っ越しをすると、初期費用として合計約45〜70万円かかります。

また、毎月の生活費は13万円程度を想定しておきましょう。

初期費用を安く抑えるには、家賃の安い物件や敷金・礼金なしの物件を選ぶ方法があります。

実家から通える場合は、一人暮らしを始める時期を5月以降にずらすのもおすすめです。

一人暮らしを始めるのに必要な初期費用を理解しておき、楽しい大学生活を送れるように早めに準備をしておきましょう。

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iimon 編集部

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