新社会人や仕事に慣れたタイミングで、一人暮らしを考える人も多いのではないでしょうか?
実際に一人暮らしを始めるのに必要な初期費用や、毎月の生活費がいくらかかるのかを事前に把握しておかないと、家計がマイナスになり、暮らしにくくなる可能性が高くなります。
また、女性の一人暮らしは物件探しにも注意すべきポイントがあるため、内容を押さえておきましょう。
この記事では、女性の一人暮らしに必要な初期費用を解説します。女性の一人暮らしの生活費の目安や、物件探しで注意すべきポイントも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
一人暮らしに必要な初期費用
女性の一人暮らしに必要な初期費用は以下のとおりです。
- 賃貸物件の初期費用
- 引っ越し費用
- 家具・家電の購入費用
それぞれ詳しく解説します。
賃貸物件の初期費用
賃貸物件を借りる際は、以下のような費用を準備する必要があります。
初期費用の内訳 | 費用相場 |
敷金 | 家賃1〜2か月分 |
礼金 | 家賃1〜2か月分 |
仲介手数料 | 家賃0.5〜1か月分 |
前払い家賃 | 家賃1か月分 |
火災保険料 | 1〜2万円 |
その他の費用 | 家賃0.5〜1か月分 |
合計 | 家賃4〜6か月分 |
家賃が5万円の場合、賃貸物件の初期費用として20〜30万円程度を想定しておきましょう。
賃貸物件によって必要な費用は異なるため、敷金・礼金なしの物件や、仲介手数料が無料の物件を選ぶと初期費用を抑えられます。
なお、家賃の目安は一般的に手取り額の3割以下といわれています。
たとえば、手取り額が20万円の場合、家賃は6万円以下が目安です。
家賃を抑えられると貯蓄に回しやすくなるため、収支のバランスを考えて決めるようにしましょう。
引っ越し費用
引っ越し費用とは、引っ越し業者を利用して新居に引っ越す際に必要な費用です。
引っ越しの時期や移動距離、荷物の量などで費用は変動します。
特に、引っ越し業界が繁忙期にあたる2〜4月は、通常より約3割も費用が高くなるため、可能であれば時期を通常期の5〜1月にずらすのがおすすめです。
引っ越し費用の相場を、移動距離と時期に分けてまとめると以下のようになります。
引っ越し先までの移動距離 | 繁忙期(2〜4月)の場合 | 通常期(5〜1月)の場合 |
50km未満(同都道府県程度) | 4〜7万円 | 3〜6万円 |
200km未満(同一地方程度) | 5〜9万円 | 4〜7万円 |
500km未満(近隣地方程度) | 6〜11万円 | 5〜9万円 |
500km以上(遠距離地方程度) | 7〜13万円 | 7〜11万円 |
※参考:引っ越し見積もり比較サイト SUUMO|引越し費用・料金の相場(2024年5月時点)
繁忙期(2〜4月)に一人暮らしを始める場合は、早めに引っ越し業者に見積もりを依頼し、スケジュールを押さえておきましょう。
家具・家電の購入費用
一人暮らしを始める際は、新居で使う以下のような家具・家電の購入費用も必要です。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 照明器具
- 電子レンジ
- エアコン
- ベッド
- テーブル
- カーテン
家具・家電のグレードや機能によって価格は変動しますが、購入費用として少なくとも20〜30万円程度を用意しておくと良いでしょう。
ただし、一度にすべて購入しようとすると、金銭面の負担が大きくなります。
そのため、まずは冷蔵庫や洗濯機など、生活するうえで必要最低限のものを購入し、残りは住みながらそろえていくのがおすすめです。
【女性の一人暮らし】毎月の生活費はいくら必要?
総務省の2023年の家計調査によると、34歳以下の女性の一人暮らしの生活費の内訳は、以下のようになります。
生活費の内訳 | 平均額(1か月あたり) |
食費 | 3万3,157円 |
水道光熱費 | 1万1,410円 |
生活用品費 | 3,786円 |
被服・履物費 | 7,670円 |
保健医療費 | 6,240円 |
交通費 | 1万5,993円 |
通信費 | 6,167円 |
教育・娯楽費 | 1万7,537円 |
交際費 | 1万1,567円 |
その他 | 2万870円 |
合計 | 13万4,397円 |
※参照:総務省|家計調査 男女,年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号2
家賃を除いた生活費が約13万4,000円であり、ここに家賃を加えた金額が毎月必要になります。
なお、都市部では家賃や物価が高い傾向にあるため、生活費も高くなる可能性があります。
一人暮らしで生活していけるか不安な人は、家計簿をつけるなど、自分が毎月何にどのくらい出費しているかを把握するところから始めましょう。
【女性の一人暮らし】賃貸物件を選ぶ際に注意すべきポイント
一人暮らしの家賃や初期費用を抑えることは重要です。
ただし、女性の一人暮らしでは、賃貸物件の防犯面や設備の充実度も確認しておかなければ、暮らしにくくなる可能性があります。
女性の一人暮らしで賃貸物件を選ぶ際は、以下の点にも注意しましょう。
- 建物のセキュリティをチェックする
- 間取りや設備を確認する
- 周辺環境や治安を調べる
一人暮らしをしてから後悔しないためにも、それぞれ内容を確認しましょう。
建物のセキュリティをチェックする
女性が一人暮らしする際は、賃貸物件に以下のようなセキュリティ設備がついているかを確認しましょう。
- オートロック
- モニター付きインターホン
- 防犯カメラ
建物のエントランスにオートロックがあれば、基本的に建物内に入居者以外は入れません。
モニター付きインターホンがあれば、来訪者の顔を確認したうえで解錠できます。
セキュリティ設備が充実していると、空き巣や不審者への抑止力につながるため、安心感を得られるでしょう。
ただし、オートロックがあっても、1階の賃貸物件はベランダなどから侵入されやすいため、2階以上の物件を選ぶのがおすすめです。
賃貸物件を内見する際は、エントランスや廊下など、建物のセキュリティをチェックしましょう。
間取りや設備を確認する
賃貸物件を内見する際は、間取りや設備についても詳しく確認しましょう。
具体的には、以下のポイントをチェックしておきましょう。
- 防犯性の高い鍵を使っているか
- 浴室乾燥機があるか
- 洗濯機置き場が室内にあるか
玄関扉に鍵穴が2個ある「ツーロックタイプ」や、ピッキングに強い「ディンプルキー」などを使っている物件は、防犯性が高いといえます。
また、洗濯物を外に干すのに抵抗がある人は、浴室乾燥機の有無や、洗濯機置き場が室内にあるかも見ておきましょう。
周辺環境や治安を調べる
女性が一人暮らしをする賃貸物件を決める際は、周辺環境や治安に問題がないかも重点的に調べましょう。
実際に、最寄り駅やスーパーマーケットまでの道のりを実際に歩いてみて、人通りが少なかったり、街灯がなく暗かったりする場所がないかを確認するのがおすすめです。
エリアの治安を調べるには、以下のような方法があります。
- 管轄の都道府県警察のサイトで犯罪発生率を確認する
- インターネットで口コミを調べる
- 不動産会社の担当者に直接聞く
詳しく知らないエリアで一人暮らしを考えている場合は、エリアの治安や特徴を入念に調べたうえで判断するようにしましょう。
まとめ
女性の一人暮らしに必要な初期費用は、以下のとおりです。
- 賃貸物件の初期費用
- 引っ越し費用
- 家具・家電の購入費用
賃貸物件の初期費用は家賃の4〜6か月分、家具・家電の購入費用は少なくとも20〜30万円程度を見積もっておきましょう。
引っ越し費用は、移動距離や時期、荷物の量などによって変動しますが、通常期(5〜1月)で移動距離が200km未満の場合は4〜7万円が目安です。
総務省の調査によると、女性の一人暮らしで家賃を除いた生活費の平均は約13万4,000円でした。
女性が一人暮らしをする賃貸物件を選ぶ際は、建物のセキュリティや設備の充実度、エリアの治安などを入念に調べるのが重要です。
一人暮らしに必要な初期費用や生活費、賃貸物件を選ぶ際の注意点を踏まえたうえで、自分に合う物件を選びましょう。
iimon 編集部