パートナーと同棲を考える際に気になるのが初期費用です。
賃貸物件の初期費用や引っ越し費用、家具・家電の購入費用などで、総額100万円必要になると考えている人も多いのではないでしょうか。
実際には、初期費用で100万円かからないケースもあるため、事前に必要な費用と相場を把握しておきましょう。
この記事では、同棲の初期費用は100万円必要なのかを解説します。
家賃別の初期費用のシミュレーションや、かしこく貯める方法も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
同棲の初期費用は100万円なくてもできる!
同棲に必要な初期費用は、家賃の安い物件や敷金・礼金なしの物件を選んだり、家具・家電の購入を必要最小限にしたりなど、工夫すれば100万円以下に抑えられます。
しかし、まとまった資金は必要になるため、まずは同棲するのに必要となる以下の初期費用を押さえておきましょう。
- 賃貸物件の初期費用
- 引っ越し費用
- 家具・家電の購入費用
それぞれ詳しく見ていきましょう。
賃貸物件の初期費用
賃貸物件を借りるには、主に以下の費用を支払う必要があります。
初期費用の内訳 | 費用相場 |
敷金 | 家賃1〜2か月分 |
礼金 | 家賃1〜2か月分 |
仲介手数料 | 家賃0.5〜1か月分 |
前払い家賃 | 家賃1か月分 |
火災保険料 | 1〜2万円 |
その他の費用 | 家賃0.5〜1か月分 |
合計 | 家賃4〜6か月分 |
家賃が10万円の場合、賃貸物件の初期費用は40〜60万円程度かかります。
賃貸物件によっては、敷金や礼金がないケースもあるため、そのような物件を選べば初期費用を抑えられます。
引っ越し費用
引っ越し費用とは、引っ越し業者を利用して新居に引っ越す際にかかる費用です。
同棲を始める場合は、引っ越し費用が二人分かかります。
引っ越し費用は、荷物の量や移動距離などで変動しますが、引っ越し業界が繁忙期の2〜4月は、通常期の5〜1月に引っ越すより約3割も費用が高くなるため注意しましょう。
通常期(5〜1月)に引っ越す場合、一人あたりの引っ越し費用を移動距離別にまとめると、以下のようになります。
引っ越し先までの移動距離 | 引っ越し費用の相場(一人あたり) |
50km未満(同都道府県程度) | 3〜6万円 |
200km未満(同一地方程度) | 4〜7万円 |
500km未満(近隣地方程度) | 5〜9万円 |
500km以上(遠距離地方程度) | 7〜11万円 |
※参考:引っ越し見積もり比較サイト SUUMO|引越し費用・料金の相場(2024年5月時点)
引っ越し費用は引っ越し業者によっても変動するため、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することで安く抑えられる可能性があります。
料金やサービス内容を比べて、自分に合う引っ越し業者を選びましょう。
家具・家電の購入費用
新居で使う家具・家電を新たに購入する場合、購入費用も準備しておきましょう。
お互いが実家暮らしの場合は、以下のようなものをそろえる必要があります。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 照明器具
- 電子レンジ
- エアコン
- ベッド
- テーブル
- カーテン
家具・家電は一度にすべて購入するのではなく、まずは必要最低限のものを購入するのがおすすめです。
家具・家電のグレードにもよりますが、購入費用として20〜30万円程度を見積もっておくと良いでしょう。
もし、すでに一人暮らしをしていれば、今使っているものをそのまま持って行くことで節約できます。
ただし、洗濯機や冷蔵庫、ベッドなどは一人暮らし用では使いにくい可能性があるため、持って行くものと処分するものを事前に決めておきましょう。
【家賃別】同棲に必要な初期費用をシミュレーション
同棲に必要な初期費用は、新居の家賃や引っ越し条件によって大きく変動します。
ここでは、家賃別に初期費用の総額をシミュレーションしてみましょう。
なお、シミュレーション条件は以下のとおりです。
<シミュレーション条件> ・お互い実家暮らし ・引っ越し移動距離:50km未満(同都道府県程度) ・引っ越し時期:11月(通常期) ・家具・家電の購入費用:20〜30万円(固定) |
これらの条件を基に、家賃が6万円・8万円・10万円・12万円の初期費用の目安を算出すると、以下のようになります。
初期費用の内訳 | 家賃6万円 | 家賃8万円 | 家賃10万円 | 家賃12万円 |
敷金 | 6〜12万円 | 8〜16万円 | 10〜20万円 | 12〜24万円 |
礼金 | 6〜12万円 | 8〜16万円 | 10〜20万円 | 12〜24万円 |
仲介手数料 | 3〜6万円 | 4〜8万円 | 5〜10万円 | 6〜12万円 |
前払い家賃 | 6万円 | 8万円 | 10万円 | 12万円 |
火災保険料 | 1〜2万円 | 1〜2万円 | 1〜2万円 | 1〜2万円 |
その他の費用 | 3〜6万円 | 4〜8万円 | 5〜10万円 | 6〜12万円 |
引っ越し費用(二人分) | 6〜12万円 | 6〜12万円 | 6〜12万円 | 6〜12万円 |
家具・家電の購入費用 | 20〜30万円 | 20〜30万円 | 20〜30万円 | 20〜30万円 |
合計 | 約51〜86万円 | 約59〜100万円 | 約67〜114万円 | 約75〜128万円 |
シミュレーションの結果、新居の家賃が6万円の場合は、初期費用が約50万円で抑えられる可能性があります。
一方、家賃が8万円になると、初期費用が100万円になる可能性も考えられます。
実際には、賃貸物件の契約条件や引っ越しの条件によっても異なるため、1つの目安として押さえておきましょう。
同棲に必要な初期費用をかしこく貯める方法
同棲を始めるのに必要な初期費用を効率良く貯めるには、以下の方法を実践しましょう。
- 目標金額を設定する
- 家計簿をつける
- 貯金専用の口座を開設する
それぞれ詳しく解説します。
目標金額を設定する
まずは、初期費用としていくら貯めるのかを二人で相談して、目標金額を設定しましょう。
たとえば、初期費用の予算を100万円とする場合、二人で折半すると一人あたり約50万円準備しなければなりません。
1年後に同棲を始めるとすると、毎月約5万円貯金していく必要があります。
目標金額と同棲を始める時期を考えて、毎月いくら貯金が必要になるかを計算することで、具体的にイメージでき、モチベーションも維持しやすくなります。
家計簿をつける
効率良く貯金するには、毎月何にどのくらいお金を使っているかを把握することが重要です。
そのため、家計簿をつけたり、スマホのアプリで管理したりなどで、毎月の出費を見直してみましょう。
スマホ代や光熱費などの固定費は、プランや契約会社を安いものに変更できないかを一度調べてみるのも良いでしょう。
貯金専用の口座を開設する
毎月の生活費を使い過ぎてしまわないように、貯金専用の口座を開設するのもおすすめです。
生活費と貯金を1つの口座で管理してしまうと、ついつい使い過ぎてしまいます。
給料が振り込まれた直後に、決めた金額を貯金専用の口座に移すことで、使い過ぎを防止できます。
まとめ
同棲の初期費用は、工夫次第で100万円以下に抑えられます。
実際に、同棲に必要な初期費用を家賃別にシミュレーションした結果をまとめると、以下のようになります。
新居の家賃 | 初期費用の目安 |
6万円の場合 | 約51〜86万円 |
8万円の場合 | 約59〜100万円 |
10万円の場合 | 約67〜114万円 |
12万円の場合 | 約75〜128万円 |
初期費用は、賃貸物件の契約条件や引っ越し条件などで変動するため、おおよその目安として押さえておきましょう。
同棲に必要な初期費用を効率良く貯めるには、目標金額を設定したり、家計簿をつけて生活費を把握したりすることが重要です。
同棲に必要な初期費用を理解し、スムーズに同棲を始められるように準備を進めていきましょう。
iimon 編集部