同棲を始めるにあたって、頭を悩ませるのが初期費用の支払いです。
二人で楽しい同棲生活を送るには、事前に初期費用がいくら必要なのかや、どのように分担するかを決めておくことが重要です。
この記事では、同棲生活に必要な初期費用の平均予算について詳しく解説します。
初期費用の節約術6選も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
同棲に必要な初期費用
同棲するのに必要な初期費用は、主に以下のとおりです。
- 賃貸物件の初期費用
- 引っ越し費用
- 家具・家電の購入費用
それぞれ詳しく解説します。
賃貸物件の初期費用
同棲する賃貸物件を借りるには、一般的に以下の費用を支払う必要があります。
初期費用の内訳 | 費用相場 |
敷金 | 家賃1〜2か月分 |
礼金 | 家賃1〜2か月分 |
仲介手数料 | 家賃0.5〜1か月分 |
前払い家賃 | 家賃1か月分 |
火災保険料 | 1〜2万円 |
その他の費用 | 家賃0.5〜1か月分 |
合計 | 家賃4〜6か月分 |
新居の家賃が10万円の場合、賃貸物件の初期費用として40〜60万円程度を想定しておくと良いでしょう。
その他の費用としては、鍵の交換代や保証会社の保証料などが挙げられます。
賃貸物件によって必要な費用は異なるため、気に入った物件が見つかれば、初期費用の見積もりをもらって確認しましょう。
引っ越し費用
引っ越し費用とは、同棲する新居に引っ越しする際に、引っ越し業者を利用した場合に必要な費用です。
同棲する場合は、引っ越し費用が二人分かかります。
荷物の量や移動距離、引っ越す時期によって費用は変動しますが、通常期(5〜1月)に引っ越した場合の費用相場を、移動距離別にまとめると以下のようになります。
引っ越し先までの移動距離 | 引っ越し費用の相場(一人あたり) |
50km未満(同都道府県程度) | 3〜6万円 |
200km未満(同一地方程度) | 4〜7万円 |
500km未満(近隣地方程度) | 5〜9万円 |
500km以上(遠距離地方程度) | 7〜11万円 |
※参考:引っ越し見積もり比較サイト SUUMO|引越し費用・料金の相場(2024年5月時点)
なお、引っ越し業界が繁忙期にあたる2〜4月は、通常期より約3割も費用が高くなるため注意しましょう。
家具・家電の購入費用
新居で使う家具や家電を新調する場合は、購入費用を準備する必要があります。
同棲する新居で必要なものの具体例は、以下のとおりです。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 照明器具
- 電子レンジ
- エアコン
- ベッド
- テーブル
- カーテン
家具・家電のグレードや機能によって費用は変動しますが、購入費用として20〜30万円程度は用意しておきましょう。
なお、家具・家電は一度にすべて購入せずに、冷蔵庫や洗濯機など優先度の高いものから購入し、残りは住みながら調達していくのがおすすめです。
自分もしくはパートナーがすでに一人暮らしをしている場合は、今使っているものを新居に持っていけば、購入費用を抑えられます。
同棲に必要な初期費用はどのように分担する?
同棲に必要な初期費用の相場がわかったところで、二人でどのように分担するのかも事前に決めておくと、スムーズに進められます。
同棲生活の初期費用を分担するには、主に以下の方法があります。
- 二人で折半(割り勘)する
- 収入や貯金額に応じて負担割合を決める
二人の収入に大きな差がなければ、初期費用を公平に半分ずつ負担するのが良いでしょう。
二人の収入や貯金額に差がある場合は、それぞれの負担割合を決めるのも1つの方法です。
たとえば、二人の手取り額が30万円と20万円で初期費用が60万円の場合、負担割合を3:2と決めて、それぞれ36万円と24万円を負担するのも良いでしょう。
同棲に必要な初期費用の節約術6選
同棲に必要な初期費用の節約術6選は、以下のとおりです。
- 敷金・礼金なしの物件を選ぶ
- 家賃が安い物件を選ぶ
- フリーレント物件を選ぶ
- 仲介手数料が安い不動産会社を選ぶ
- 複数の引っ越し業者から見積もりを取る
- 繁忙期(2〜4月)を避けて引っ越す
それぞれ詳しく解説します。
1. 敷金・礼金なしの物件を選ぶ
賃貸物件の初期費用は物件によって異なるため、敷金や礼金がない物件を選ぶことで初期費用を抑えられます。
たとえば、家賃10万円の賃貸物件で、敷金・礼金がそれぞれ1か月必要な物件と比べると、敷金・礼金なしの物件は20万円も節約することが可能です。
ただし、敷金なしの物件は、退去時に修繕費用を請求される可能性があります。
退去時の取り決めは、契約書に記載されているため、内容を確認しておきましょう。
2. 家賃が安い物件を選ぶ
賃貸物件の初期費用は、家賃を基に決められているケースが多いです。
そのため、家賃が安い物件を選ぶことで、初期費用の節約にもつながります。
家賃を安くするには、賃貸物件の希望条件を少し緩めるのがポイントです。
たとえば、最寄り駅から徒歩10分圏内が希望の場合、徒歩15分の範囲も調べることで、家賃が安い物件が見つかりやすくなります。
希望条件の優先順位を二人で考えておき、妥協しても良い条件を洗い出してみると良いでしょう。
3. フリーレント物件を選ぶ
フリーレント物件とは、入居してから一定期間家賃が無料で借りられる物件のことです。
約1〜3か月の間家賃が無料になるケースが多いため、フリーレント物件を選ぶことで初期費用を大きく抑えられます。
ただし、フリーレント物件は、短期で解約した際に違約金を支払う必要があったり、家賃が高かったりするケースがあります。
そのため、契約条件やエリアの相場などを詳しく確認しておきましょう。
4. 仲介手数料が安い不動産会社を選ぶ
不動産会社によっては、仲介手数料を半額もしくは無料にしているケースがあるため、仲介手数料が安い会社を選べば初期費用を抑えられます。
ただし、選べる物件数が少ないなど、選択肢が限定されるリスクがあります。
5. 複数の引っ越し業者から見積もりを取る
引っ越し費用は引っ越し業者によって異なるため、複数の引っ越し業者に見積もりを依頼することで、安い業者を選べます。
また、他社の見積もりを使って値下げ交渉すれば、引っ越し費用を安くできるケースもあるため、効果的に活用しましょう。
6. 繁忙期(2〜4月)を避けて引っ越す
引っ越し業界や不動産業界が繁忙期の2〜4月は、賃貸物件の選択肢が少なかったり、費用が割高になったりするため、通常期の5〜1月を狙って引っ越すのがおすすめです。
引っ越しの時期をずらすのが難しければ、引っ越し日を平日にしたり、時間帯を午後や夕方に調整したりすることで、費用を抑えられる可能性があります。
まとめ
同棲に必要な初期費用をまとめると、以下のようになります。
賃貸物件の初期費用(家賃10万円の場合) | 40〜60万円 |
引っ越し費用 (通常期・移動距離50km未満の場合) | 3〜6万円(一人あたり) |
家具・家電の購入費用 | 20〜30万円 |
合計 | 66〜102万円 |
初期費用は、賃貸物件の契約条件や、引っ越しの移動距離・荷物の量などによっても変動しますが、約60〜100万円を平均的な予算と考えておきましょう。
初期費用をパートナーと分担するには、公平に折半するか、収入や貯金額に応じて負担割合を決めるのがおすすめです。
初期費用を節約するには、敷金・礼金なしや家賃が安い物件を選ぶと良いでしょう。
他にも、仲介手数料が安い不動産会社を選んだり、繁忙期を避けて引っ越したりするのも効果的です。
同棲するのに必要な初期費用の平均予算を理解したうえで、物件探しを始めてみてはいかがでしょうか。
iimon 編集部