一人暮らしを始める際、どのくらいの初期費用が必要になるのか気になる人は多いでしょう。
初期費用の支払いで困らないためには、事前に必要な費用と目安を理解しておくことが重要です。
この記事では、一人暮らしを始める際に最低限必要な初期費用の目安について解説します。
初期費用の節約術6選も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
一人暮らしに必要な初期費用
一人暮らしに必要な初期費用は、主に以下の3種類があります。
- 賃貸物件の初期費用
- 引っ越し費用
- 家具・家電の購入費用
それぞれ詳しく解説します。
賃貸物件の初期費用
賃貸物件の初期費用は、賃貸借契約を結ぶ際に支払います。
賃貸物件によって内訳や金額は異なるものの、一般的にかかる費用をまとめると以下のようになります。
初期費用の内訳 | 費用相場 |
敷金 | 家賃1〜2か月分 |
礼金 | 家賃1〜2か月分 |
仲介手数料 | 家賃0.5〜1か月分 |
前払い家賃 | 家賃1か月分 |
火災保険料 | 1〜2万円 |
その他の費用 | 家賃0.5〜1か月分 |
合計 | 家賃4〜6か月分 |
賃貸物件の初期費用は、家賃の4〜6か月分が目安になります。
家賃が6万円の場合、賃貸物件の初期費用は24〜36万円が相場です。
引っ越し費用
引っ越し費用は、引っ越し業者に依頼して引っ越す際にかかる費用です。
引っ越し費用の相場を、新居までの移動距離別にまとめると以下のようになります。
引っ越し先までの移動距離 | 一人暮らしの引っ越し費用の相場 |
50km未満(同都道府県程度) | 3〜6万円 |
200km未満(同一地方程度) | 4〜7万円 |
500km未満(近隣地方程度) | 5〜9万円 |
500km以上(遠距離地方程度) | 7〜11万円 |
※参考:引っ越し見積もり比較サイト SUUMO|引越し費用・料金の相場(2024年9月時点)
ただし、引っ越し業者の繁忙期(2〜4月)に引っ越す場合は、費用が割高になるため、時期をずらしたほうが安く済みます。
家具・家電の購入費用
一人暮らしで新しく家具・家電を購入する場合は、購入費用も準備しなければなりません。
一般的には、以下のようなものをそろえる必要があります。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 照明器具
- 電子レンジ
- エアコン
- ベッド
- テーブル
- カーテン
家具・家電の購入費用としては、20〜30万円程度を想定しておきましょう。
ただし、商品のグレードやメーカーによって費用は変動するため、自分がほしい商品の金額をあらかじめ確認しておきましょう。
家具・家電は1度にそろえると出費がかさむため、まずは必要最低限のものをそろえて、あとは住みながら購入するのがおすすめです。
一人暮らしの初期費用は最低いくら必要?
一人暮らしに必要な初期費用をまとめると、以下のようになります。
初期費用の内訳 | 相場 |
賃貸物件の初期費用 | 家賃の4〜6か月分 |
引っ越し費用(一人暮らしの場合) | 3〜10万円 |
家具・家電の購入費用 | 20〜30万円 |
上記の内容で、家賃が6万円の場合に最低いくら必要になるのか計算したところ、以下のような結果になりました。
初期費用の内訳 | 家賃6万円の場合 |
賃貸物件の初期費用 | 24万円(家賃4か月分) |
引っ越し費用(一人暮らしの場合) | 3万円 |
家具・家電の購入費用 | 20万円 |
合計 | 47万円 |
家賃6万円の場合、一人暮らしの初期費用として最低47万円必要になるのがわかります。
ただし、工夫すればさらに節約できる可能性があるため、次章から初期費用の節約術を見ていきましょう。
【一人暮らし】初期費用の節約術6選
一人暮らしの初期費用を節約するには、以下の方法を実践しましょう。
- 家賃が安い賃貸物件を選ぶ
- 敷金・礼金なしやフリーレントの賃貸物件を選ぶ
- 仲介手数料が安い不動産会社を選ぶ
- 繁忙期(2〜4月)を避けて引っ越す
- 値下げ交渉する
- 引っ越し業者の相見積もりを取る
それぞれ詳しく解説します。
1. 家賃が安い賃貸物件を選ぶ
賃貸物件の初期費用のうち、敷金や仲介手数料などは家賃を基準に決められるケースが多いです。
そのため、家賃が安い賃貸物件を選ぶことで、初期費用も連動して抑えられます。
以下のような物件を選ぶことで、家賃を抑えやすくなるでしょう。
- 駅から少し離れた物件
- 快速や急行が停車しない駅周辺の物件
- 築年数が経過している物件
- 北向きの物件
ただし、家賃の安さを優先するあまり、自分にとって条件の悪い物件を選んでしまうと、住んでから後悔する可能性が高くなります。
最終的には、自分のライフスタイルに合った物件を選ぶことが大切です。
2. 敷金・礼金なしやフリーレントの賃貸物件を選ぶ
敷金は、賃貸物件を借りる際にオーナーへ担保として預ける費用で、礼金は、賃貸物件を借りる際にオーナーへ謝礼金として支払う費用です。
フリーレントとは、賃貸物件に入居後の一定期間、家賃が無料で住めるサービスのことです。
初期費用の内訳や金額は、賃貸物件によって異なります。
そのため、敷金・礼金なしやフリーレントの賃貸物件を選べば、初期費用を抑えられるでしょう。
ただし、最初から初期費用が安い賃貸物件は、家賃が相場よりも高く設定されている場合があるため、事前に家賃相場を確認しておきましょう。
3. 仲介手数料が安い不動産会社を選ぶ
不動産会社によっては、集客のために仲介手数料を最初から家賃の0.5か月分にしていたり、無料キャンペーンを実施していたりする場合があります。
仲介手数料を無料にできる理由としては、オーナーが入居者に代わって、不動産会社に仲介手数料を支払っていることが考えられます。
仲介手数料が安い不動産会社で自分に合う賃貸物件が見つかれば、節約につなげられるでしょう。
4. 繁忙期(2〜4月)を避けて引っ越す
2〜4月は、不動産業界および引っ越し業界の繁忙期となり、通常よりも費用が割高になる傾向があります。
そのため、可能であれば引っ越し時期を5〜1月にずらすことで余計な費用を支払わずに済みます。
時期を大きくずらせなければ、引っ越し費用が安い平日や夕方に引っ越すことで、多少費用を抑えることが可能です。
5. 値下げ交渉する
初期費用の値下げ交渉をして承諾してもらえれば、初期費用を節約できます。
礼金はオーナーに対して、仲介手数料は不動産会社に対して交渉します。
なお、値下げ交渉のタイミングは、入居を申し込む直前で行うのが良いでしょう。
入居を申し込んだ後に値下げ交渉しても、申し込んだ時点で賃貸条件に合意したとみなされ、断られる可能性が高くなるためです。
ただし、値下げ交渉して応じてもらえるかは相手次第です。
値下げ交渉する際は、契約の意思と具体的な希望金額を伝え、丁寧にお願いすると成功率が高くなるでしょう。
6. 引っ越し業者の相見積もりを取る
引っ越し費用は、引っ越し業者によって異なるため、複数の業者から相見積もりを取ると良いでしょう。
見積もりを比較検討することで、安く引っ越しができる業者を見つけられます。
まとめ
一人暮らしに必要な初期費用をまとめると、以下のようになります。
初期費用の内訳 | 相場 |
賃貸物件の初期費用 | 家賃の4〜6か月分 |
引っ越し費用(一人暮らしの場合) | 3〜10万円 |
家具・家電の購入費用 | 20〜30万円 |
家賃6万円の場合は、初期費用として最低47万円程度必要になることがわかります。
初期費用を節約するには、以下の方法を実践しましょう。
- 家賃が安い賃貸物件を選ぶ
- 敷金・礼金なしやフリーレントの賃貸物件を選ぶ
- 仲介手数料が安い不動産会社を選ぶ
- 繁忙期(2〜4月)を避けて引っ越す
- 値下げ交渉する
- 引っ越し業者の相見積もりを取る
これらの方法を組み合わせることで、初期費用を大きく抑えられるでしょう。
ただし、初期費用を抑えるために、賃貸物件や生活環境の質を大きく下げてしまうと、暮らしにくくなるおそれがあります。
初期費用を抑えつつ、自分に合った賃貸物件を見つけて、快適な一人暮らしを送りましょう。
iimon 編集部