賃貸物件には1R・1K・1DK・1LDKなどさまざまな間取りがあります。 「1K」は一人暮らしに人気の間取りですが、1Rや1DKとの違いがわからない人も多いのではないでしょうか。 そこで本記事は、1Kの間取りの特徴について詳しく解説します。 1Kのメリット・デメリットや、間取り例、レイアウトのコツなども紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1Kとは?どんな人におすすめ?
1Kとは、1部屋と4.5畳未満のキッチンスペースがある間取りを指します。
「キッチンスペースと寝室を分けたい」「なるべく広い部屋を借りたい」といった要望がある一人暮らしの人におすすめです。
またキッチンの位置や広さで、間取りは以下のように変わります。
間取り | 説明 |
1R(ワンルーム) | キッチンが部屋内にある1部屋のみの間取り |
1K | 1部屋と4.5畳未満のキッチンスペースがある間取り |
1DK | 1部屋と4.5〜8畳未満のダイニングキッチンがある間取り |
1LDK | 1部屋と8畳以上のリビングダイニングキッチンがある間取り |
1Rと1Kは、キッチンが部屋の中か外にあるかで異なります。1DKや1LDKは、1Kよりもキッチンスペースが広い間取りです。 1畳の大きさは1.62㎡が一般的な基準です。そのため、5畳の部屋は1.62㎡×5畳=8.1㎡となります。
1Kの広さ
一般的な1Kの広さは、5〜8畳(約18〜23㎡)程度です。1Kは一人暮らしの主流の間取りで、物件数も多くあります。
1Kはキッチン・トイレ・バスが部屋から独立しているのが特徴です。キッチンは廊下に設置されていることが多く、スペースは2畳程度が大半です。
1Kの家賃相場
UR賃貸住宅によると、2021年7月時点における東京都の23区内と23区外の家賃相場は以下のとおりでした。
間取り | 東京都23区内の家賃相場 | 東京都23区外の家賃相場 |
1R(ワンルーム) | 6〜10万円 | 4〜7万円 |
1K | 7〜11万円 | 5〜9万円 |
1DK | 9〜13万円 | 6〜10万円 |
1LDK | 11〜19万円 | 9〜12万円 |
参照元:独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)|一人暮らしの家賃はいくら?手取りに対する目安や間取り別の家賃相場
いずれの間取りにおいても、東京都23区内のほうが23区外よりも家賃相場は高めでした。 東京都23区内でも家賃が安い物件はありますが、立地や築年数などの条件が劣る可能性があります。
賃貸物件を借りる際は、予算や立地など物件に求める優先順位を決めておきましょう。
1Kのメリット
1Kの主なメリットは以下のとおりです。
- キッチンと生活スペースを分けられる
- プライバシーを確保しやすい
それぞれ詳しく解説します。
キッチンと生活スペースを分けられる
1Kはキッチンと生活スペースを分けられるため、メリハリのある暮らしが実現できます。
キッチンで料理すると臭いや煙が発生しますが、生活スペースと分かれていることで部屋に充満しないため衛生的です。
自炊が多い人や、料理スペースと寝るスペースを分けたい人は1Kが向いています。
プライバシーを確保しやすい
1Rは玄関から部屋の様子がすべて見えてしまいます。しかし、1Kは玄関の先がキッチンスペースであることが多く、部屋とはドアで区切られているため、部屋の中までは見られません。 女性の一人暮らしなどで、プライバシーを確保したい人には1Kがおすすめです。
1Kのデメリット
一方、1Kの主なデメリットは以下のとおりです。
- 1Rよりも家賃が高い
- キッチンの空調をコントロールしにくい
それぞれ詳しく解説します。
1Rよりも家賃が高い
1Kはキッチンと部屋が独立しており、居住スペースが広くなっているため、1Rよりも家賃が高い傾向にあります。家賃を抑えたい人は、1Rも選択肢に入れてみましょう。
キッチンの空調をコントロールしにくい
キッチンと部屋が分けられており、料理の臭いや煙が部屋に充満しないメリットがある反面、キッチンの空調はコントロールしにくくなります。
部屋は快適な温度であっても、廊下にあるキッチンは夏は暑く、冬は寒くなりやすいです。
エアコンとキッチンの位置が離れていることもあり、1Kはキッチンの空調をコントロールしにくいのがデメリットです。
1Kのよくある間取り3例
1Kのメリット・デメリットを紹介しましたが、ここでは1Kでよくある以下の間取り3例を紹介します。
- 玄関から入ってすぐにキッチンがある間取り
- 奥にキッチンがある間取り
- ロフトのある間取り
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 玄関から入ってすぐにキッチンがある間取り
1Kで最も多い間取りは、玄関から入ってすぐにキッチンがある間取りです。
廊下にキッチンがあるほか、トイレや浴室などの水回り設備が玄関側に集中します。 そのため、部屋は快適に過ごしやすい空間になるでしょう。
玄関には靴箱が設置されているケースが多く、整理整頓しやすいでしょう。
2. 奥にキッチンがある間取り
玄関から入ると部屋があり、部屋の奥にキッチンが配置されている間取りもあります。 玄関からすぐに部屋となるため、プライバシーを確保するのは難しいですが、来客時にキッチンの様子を見られることはありません。
3. ロフトのある間取り
1Kでは、部屋にロフトがついている間取りもあります。 立地条件が良いエリアや、学生向けのアパートなどで採用されることが多い間取りです。
ロフトを寝室や収納スペースで活用するなど、さまざまなレイアウトが可能です。
ただし、ロフトがあることで生活スペースが狭くなったり、家賃が高めに設定されたりするケースがあります。 ロフトへの上り下りが面倒になったり、空調が効きにくかったりする可能性もあるため、内見時にはロフトの使い勝手を確認しましょう。
1Kの部屋をレイアウトするコツ
1Kの部屋をレイアウトする際は、以下のコツを押さえておきましょう。
- ベッドとテレビの位置を決める
- 収納スペースを確認する
- 入居前に採寸しておく
それぞれ詳しく解説します。
ベッドとテレビの位置を決める
1Kの部屋をレイアウトする際は、まずはベッドの位置を決めましょう。 大きな家具から配置を決めることで、レイアウトしやすくなります。
ベッドを決めたら、テレビの位置と見る場所を決めましょう。 6畳程度の部屋では、テレビ・テーブル・ソファ(いす)・ベッドのような順で置くと自然な配置になります。
収納スペースを確認する
1Kの場合、必要な家具や家電を置いたらスペースがすぐに埋まってしまいます。
1Kの部屋内に備え付けのクローゼットや収納棚などを確認し、収納スペースが充実しているかを住む前にチェックしましょう。
収納が少ないと部屋が散らかりやすくなるため、事前に確認しておくと安心です。
入居前に採寸しておく
1Kはスペースに限りがあるため、内見時に採寸しておきましょう。採寸すべきポイントは以下のとおりです。
- 窓
- 洗濯機置き場
- 冷蔵庫置き場
- 玄関
- 部屋の内寸
- 収納スペースの内寸
また、共用部分の廊下やエレベーターなど、家具や家電の搬入経路も測っておくと安心です。採寸することで置ける家具のサイズを把握でき、レイアウトしやすくなります。
まとめ
1Kの間取りの特徴やメリット・デメリット、よくある間取り例などを解説しました。
1Kは一人暮らしに人気の間取りで、玄関から入ってすぐにキッチン、その奥に部屋がある間取りが一般的です。 部屋とキッチンが分かれているため、メリハリのある暮らしをしたい人におすすめです。
しかし、1Kは1Rよりも家賃が高い傾向にあります。希望条件の優先順位を決めておくことで、自分に合う物件を見つけやすくなるでしょう。
iimon 編集部