賃貸物件の入居審査では、一般的に家賃の支払い能力が重視されます。
そのため、「転職したばかりのタイミングでは、入居審査に通るのだろうか」と不安に感じる人もいるのではないでしょうか?
結論、転職したばかりであっても転職先の収入が安定していれば、入居審査に通る可能性は高いでしょう。
まだ転職先で働いておらず、内定をもらった段階であっても、入居審査でマイナスになるケースは少ないでしょう。
この記事では、転職直後の入居審査に落ちる原因や、入居審査に通るコツを詳しく解説します。
この記事を読めば、転職したばかりでも入居審査に通る確率を高められるため、ぜひ最後までご覧ください。
目次
転職したばかりでも大丈夫!入居審査でチェックされる項目
賃貸物件の入居審査では、一般的に以下の内容がチェックされます。
- 家賃の支払い能力
- 連帯保証人の有無
- 入居者の性格や人柄
オーナーは、入居後に家賃滞納されたりトラブルになったりするリスクを減らすために、入居審査を行います。
入居審査に必要な書類
入居審査に必要な主な書類は以下のとおりです。
- 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)
- 住民票
- 印鑑証明書
- 収入証明書(源泉徴収票の写しなど)
- 内定通知書(内定後の場合)
転職先が決まり、内定をもらっている状態であれば、内定通知書を提出するのがおすすめです。
内定通知書があれば、転職先で収入を得られることを証明でき、入居審査に通れば早い段階で新居を確保できます。
なお、賃貸物件によっては別途書類が必要な場合もあるため、あらかじめ確認しておきましょう。
転職で引っ越す際のスケジュールや、確認しておきたいポイントなどを知りたい人は、以下の記事もあわせてご覧ください。
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転職直後で入居審査に落ちる原因
転職直後の入居審査に落ちる原因は、主に以下のとおりです。
- 家賃が収入に見合っていない
- 家賃が過去に家賃やクレジットカードの滞納履歴がある
- 不動産会社やオーナーへの印象が悪い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
家賃が収入に見合っていない
家賃が収入に見合っていない場合、審査に落ちる可能性が高くなるでしょう。
一般的に、家賃は手取り額の3割以下が望ましいといわれています。
たとえば、月々の手取り額が25万円の場合、家賃は7.5万円以下が目安です。
転職先の手取り額を計算し、家賃が手取り額の3割を超える場合は、審査でマイナスとなる可能性があるため注意しましょう。
過去に家賃やクレジットカードの滞納履歴がある
家賃やクレジットカードの滞納履歴があると、入居審査に通りにくくなるでしょう。
過去に家賃やクレジットカードなどを滞納したことがあると、信用情報機関に滞納情報が記録されている可能性があります。
その場合、オーナーが家賃の滞納リスクを危惧することで、審査に落ちやすくなります。
不動産会社やオーナーへの印象が悪い
入居審査では、収入面以外にも本人の人柄や態度などもチェックされます。
内見時の態度が悪かったり、提出書類に不備が多かったりすると、入居審査に影響する可能性があるでしょう。
不動産会社やオーナーへの印象が悪いと、入居後のトラブルやマナー違反などを懸念される可能性があるため、節度ある対応を心がけましょう。
転職したばかりでも賃貸物件の入居審査に通りやすくするコツ
転職したばかりでも、賃貸物件の入居審査に通りやすくするには、以下のコツを押さえておきましょう。
- 家賃を手取り額の3割以下に抑える
- 貯金額を提示する
- 連帯保証人を立てる
- 身だしなみや言葉遣いに注意する
- 親族に代理契約を依頼する
それぞれ詳しく解説します。
家賃を手取り額の3割以下に抑える
家賃は、手取り額の3割以下に抑えるようにしましょう。
家賃を手取り額の2〜3割に抑えた場合、手取り額別の家賃の目安は以下のとおりです。
手取り額 | 家賃の目安 |
15万円 | 3〜4.5万円 |
20万円 | 4〜6万円 |
25万円 | 5〜7.5万円 |
30万円 | 6〜9万円 |
35万円 | 7〜10.5万円 |
40万円 | 8〜12万円 |
無理なく支払える家賃の賃貸物件を選ぶことで、入居審査に通りやすくなります。
貯金額を提示する
転職したばかりでは、オーナーに収入面で不安視される場合があるため、その際は預金通帳のコピーなどを提出して、貯金額を伝えるのがおすすめです。
まとまった貯金があれば、家賃の支払い能力に問題がないと判断されやすくなるでしょう。
連帯保証人を立てる
親や兄弟など、親族で安定した収入がある人を連帯保証人として立てることで、審査に通りやすくなります。
連帯保証人がいれば、オーナーは入居者が家賃を滞納しても連帯保証人に請求できるため、リスクに備えられます。
身だしなみや言葉遣いに注意する
不動産会社へ訪問する際は、身だしなみを整えて、言葉遣いや態度などに注意しましょう。
不動産会社やオーナーに好印象を持ってもらえると、入居審査にも良い影響をあたえる可能性があります。
そのため、横柄な態度や無理な交渉は控えるようにしましょう。
親族に代理契約を依頼する
どうしても審査に通らない場合は、親族に代理で契約してもらう方法があります。
代理契約することで、入居審査を代理で契約する人で受けられます。
信用情報に問題があったり収入が不安定であったりする場合でも、代理で契約する人に問題がなければ審査に通るでしょう。
ただし、代理契約できるかは、あらかじめオーナーに確認する必要があります。
転職したばかりで入居審査を受ける際のよくある質問
ここでは、転職したばかりで入居審査を受ける際のよくある質問を3つ紹介します。
- 転職回数は入居審査に影響する?
- 転職したばかりで勤続年数が1年未満でも問題ない?
- 初期費用は分割で支払える?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
転職回数は入居審査に影響する?
転職回数は、特に入居審査に影響しません。
基本的に入居申込書に過去の勤務先は記入しないため、転職回数をオーナーに知られることはありません。
転職回数ではなく、現状の収入や勤務先などを基に審査されます。
転職したばかりで勤続年数が1年未満でも問題ない?
勤続年数が1年未満でも、転職先の収入が安定しており、家賃の支払い能力に問題がないと判断されれば、入居審査に通るでしょう。
不安な人は、前述の入居審査に通りやすくするコツを確認し、実践するようにしましょう。
初期費用は分割で支払える?
賃貸物件によっては、初期費用を分割で支払える場合があります。
分割払いができなくても、クレジットカードでの支払いが可能であれば、分割払いやリボ払いを選べる可能性があります。
ただし、分割払いは別途手数料がかかることが多いため、事前に確認しておきましょう。
まとめ
転職したばかりでも、転職先の収入や勤務状況が安定していれば、賃貸物件の入居審査に通る可能性は高いでしょう。
入居審査では、主に入居者の家賃の支払い能力をチェックします。
内定の段階であれは、内定通知書を提出することで、転職先で収入を得られることを証明できます。
ただし、賃貸物件の家賃が収入と見合っていなかったり、過去に家賃やクレジットカードなどの滞納履歴があったりすると、入居審査に落ちやすいでしょう。
審査に通りやすくするには、家賃を手取り額の3割以下に抑え、必要があれば貯金額を提示する方法などがあります。
不動産会社やオーナーに良い印象を持ってもらうことも重要です。
入居審査に落ちる原因と通りやすくするコツを理解したうえで、自信を持って審査を受けましょう。
iimon 編集部