【賃貸】仲介手数料の値下げ交渉を断られた理由4選!交渉のコツもご紹介

更新日:2024.06.20

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「賃貸物件の仲介手数料の値下げ交渉を断られた」

そのような経験をしたことはありませんか? 不動産会社に支払う仲介手数料は、家賃の1か月分請求されることが多く、できる限り安く抑えたいですよね。

仲介手数料の値下げ交渉をなぜ断られたのか、その理由や交渉のコツを押さえることで、成功率を高められるでしょう。

そこでこの記事では、仲介手数料の値下げ交渉を断られた理由4選を解説します。 仲介手数料だけでなく、礼金などの値下げ交渉に使えるコツも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

仲介手数料とは?

そもそも仲介手数料とは、賃貸物件を紹介してくれた不動産会社に支払う報酬です。

仲介手数料の上限は、法律(※)で以下のように定められています。

仲介手数料の上限=家賃の1か月分+消費税

(※)e-GOV 法令検索|宅地建物取引業法第四十六条

仲介手数料は成功報酬となり、賃貸借契約が成立した際に不動産会社から請求されます。 つまり、不動産会社がお客さんに賃貸物件の紹介や内見の対応をしても、契約に至らなければ仲介手数料を請求できません。

国土交通省の「令和4年度 住宅市場動向調査報告書 」によると、賃貸物件を借りる際に仲介手数料を支払った世帯は49.7%でした。 そのうち、支払った金額は「家賃1か月分」が76.4%と最多で、1か月未満が16.4%でした。

国土交通省の調査からも、仲介手数料として家賃の1か月分を支払うケースが多いといえます。

仲介手数料の値下げ交渉を断られた理由4選

仲介手数料の値下げ交渉を断られた理由4選は以下のとおりです。

  1. 繁忙期で忙しい時期であったため
  2. 他の不動産会社が紹介できない物件であったため
  3. 無理な交渉を要求したため
  4. 高圧的な態度であったため

それぞれ詳しく解説します。

1. 繁忙期で忙しい時期であったため

不動産会社が繁忙期で忙しい1月〜4月のタイミングは、仲介手数料の値下げ交渉を断られやすくなります。

繁忙期は賃貸需要が高まり、入居を検討するお客さんが多いため、仲介手数料を値下げしなくても入居者が決まりやすいためです。

値下げ交渉している間に、他の人に物件を申し込まれる可能性も高いため、繁忙期は値下げ交渉を控えるのが良いでしょう。

2. 他の不動産会社が紹介できない物件であったため

他の不動産会社が紹介できない物件の場合、仲介手数料の値下げ交渉を断られやすくなります。 多くの物件はどの不動産会社でも紹介できますが、一部は限られた不動産会社しか紹介していない物件が存在します。

そのような物件は、他の不動産会社との競争原理が働かず、仲介手数料の交渉をしても断られることが多くなるでしょう。

3. 無理な交渉を要求したため

無理に仲介手数料の値下げ交渉をしても、不動産会社からの印象が悪くなり応じてもらいにくくなります。

仲介手数料は不動産会社にとって大切な収入源です。いきなり無料にしてほしいなど、無茶な要求はしないようにしましょう。

4. 高圧的な態度であったため

不動産会社にお客さんである立場を強調し、値下げして当然などといった高圧的な態度で交渉しても断られる可能性が高くなるでしょう。

また、高圧的な態度をとる人やトラブルのリスクが懸念されるような人は、不動産会社がオーナーに安心して紹介できないと判断され、入居審査に落ちる可能性も高くなります。

不動産会社の担当者に応対する際は、言葉遣いや態度には気をつけましょう。

仲介手数料の値下げ交渉で使えるコツ

仲介手数料の値下げ交渉を断られないようにするには、以下のコツを押さえておきましょう。

  • 閑散期に交渉する
  • 中小規模の不動産会社を狙う
  • 相見積もりを取る
  • 予算の上限を伝える
  • 契約の意思と具体的な希望金額を伝える

それぞれ詳しく解説します。

閑散期に交渉する

仲介手数料の値下げ交渉は、5〜8月の閑散期を狙うのがおすすめです。

閑散期は入居を希望するお客さんが減るため、空室が埋まりにくい傾向があります。 そのため、仲介手数料を値下げすることで契約してもらえるような状況であれば、交渉の成功率は高くなります。

繁忙期の1〜4月は値下げ交渉を断られる可能性が高くなるため、入居時期を調整できる場合は閑散期を狙いましょう。

中小規模の不動産会社を狙う

仲介手数料の値下げ交渉は、大手よりも中小規模の不動産会社のほうが、柔軟に対応してもらえる傾向があります。

全国展開している大手の不動産会社には細かい社内規定があり、値下げ交渉しても担当者に決定権がないことが大半です。

一方、中小規模の不動産会社は、担当者に決定権がある場合も多いため、交渉の余地が生まれやすいでしょう。

相見積もりを取る

仲介手数料は不動産会社によって異なります。同じ賃貸物件でも、他の不動産会社に相見積もりを取ることで、仲介手数料の金額を比較検討できます。

他の不動産会社の見積もりのほうが安い場合、それを基に交渉することで、値下げに応じてもらえる可能性が高くなるでしょう。

ただし、相見積もりや交渉で時間をかけてしまうと、その間に他の人に取られるリスクが高くなることを押さえておきましょう。

予算の上限を伝える

予算の上限を事前に不動産会社に伝えておけば、仲介手数料の値下げなど初期費用を調整してもらえる場合があります。

不動産会社にとっても、契約してもらえなければ仲介手数料を請求できません。 物件の希望条件を伝える際に、初期費用の予算を伝えておくことで、物件探しの段階から予算内に納まるように配慮してもらえるでしょう。

契約の意思と具体的な希望金額を伝える

仲介手数料の値下げ交渉をする際は、不動産会社に契約の意思と具体的な希望金額を伝えるのが重要です。値下げ交渉のタイミングは、入居を申し込む直前が最適です。

契約の意思が固まっていない段階で交渉されても、不動産会社は応じにくくなります。

「仲介手数料を〇〇円まで値下げしてくれるなら契約します」と具体的な希望金額と契約の意思を伝えることで、検討してもらえやすくなります。

仲介手数料の値下げ交渉に関するよくある質問

ここでは、仲介手数料の値下げ交渉に関するよくある質問を2つ紹介します。

  • 仲介手数料の値下げ交渉は入居審査後でもできる?
  • 仲介手数料の値下げ交渉を断られたら安くできない?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

仲介手数料の値下げ交渉は入居審査後でもできる?

仲介手数料の値下げ交渉は、入居を申し込み、審査を通過した後でも可能です。

ただし、入居審査後に交渉しても、不動産会社はすでに契約に向けて手続きを進めている状態であるため、断られやすくなるでしょう。

仲介手数料の値下げ交渉を断られたら安くできない?

仲介手数料の値下げ交渉を断られても、他の費用を安くできる可能性があります。

たとえば、入居時のトラブルがあった際にサポートしてもらえるサービスや、入居前の消臭サービスなど不要なオプションがついている場合は、外してもらいましょう。

オーナーや管理会社の決まりで必須のケースもありますが、外せれば初期費用を削減できます。

まとめ

仲介手数料の値下げ交渉を断られた理由4選と、交渉時のコツを解説しました。

仲介手数料は不動産会社にとって大切な収入源であり、家賃の1か月分を支払うケースが多いです。仲介手数料の値下げ交渉をしても、タイミングや物件によっては断られる場合もあります。

値下げ交渉を成功させるには、閑散期に交渉したり、予算や契約の意思、具体的な希望金額を明確に伝えたりすることが重要です。

この記事で紹介した、仲介手数料の値下げ交渉で断られた理由やコツを理解しておき、今後の交渉に役立てましょう。

authorこの記事を書いた人
iimon 編集部

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