新大学生や新社会人などのタイミングで、初めて部屋探しをする人も多いのではないでしょうか?
部屋探しを成功させるコツを押さえておくことで、自分に合う物件を見つけやすくなるでしょう。
この記事では、初めて部屋探しをする人に向けて、下記の5つのコツについて解説します。
- 部屋探しを始めるタイミング
- 部屋探しを始める前に決めること
- 不動産ポータルサイトを活用する
- 内見時のチェックポイント
- 賃貸物件にかかる初期費用を抑える
ぜひ部屋探しのご参考にしてください。
目次
コツ1. 【部屋探しを始めるタイミング】
部屋探しを始めるタイミングは、引っ越し予定日の1〜2か月前が目安です。部屋を借りるには、内見や入居審査、契約締結などさまざまな手続きが必要になります。
部屋探しを始めるのが遅くなると、人気の物件はすでに埋まってしまい、妥協せざるを得ない状況に陥りやすくなります。 ただし、部屋探しを始めるタイミングが早すぎても仮押さえできず、引っ越し予定日まで入居を待ってもらえない可能性があるため、1〜2か月前がベストだといえるでしょう。
コツ2. 【部屋探しを始める前に決めること】
部屋探しを始める前に、以下の内容を決めておくとスムーズに進められます。
- 家賃の上限を決める
- エリアや駅からの距離を決める
- 間取りを決める
- 設備や条件の優先順位を決める
それぞれ詳しく解説します。
家賃の上限を決める
部屋探しをするうえで、最初に家賃の上限を決めましょう。 家賃は自分の手取り収入の3分の1以下が目安になるため、収入から家賃を設定するのがおすすめです。
収入の3分の1を超えると、毎月の家賃の支払いが負担になりやすいため、不動産会社に予算以上の物件を紹介された際は、毎月無理なく支払える金額であるか確認しましょう。
エリアや駅からの距離を決める
予算の上限が決まったら、住むエリアや最寄り駅の候補をいくつかピックアップしましょう。
新幹線が通っていたり特急が停車したりする駅の近くの物件は、家賃が高い傾向にあります。予算内の物件が見つからない場合は、以下の方法を実践すれば見つけやすくなります。
- 沿線の他の駅で探す
- 駅からの距離を遠くする
- 築年数が古い物件を探す
ただし、通勤や通学で電車を利用する人は、駅からの距離は10分以下を目安に考えておきましょう。それ以上駅から遠くなると、負担になりやすいためです。
駅からの距離以外にも、商業施設やスーパーマーケットの有無など、周辺施設も確認しましょう。周辺施設が充実していると、快適に暮らしやすくなります。
間取りを決める
家賃の上限とエリアが決まれば、次は間取りを決めましょう。
必要な部屋数や、キッチンの位置で選ぶ間取りは変わります。 以下に間取りの参考をご紹介します。
間取りの表記 | 説明 |
1R(ワンルーム) | キッチンが部屋内にある1部屋だけの間取り |
1K | 1部屋と4.5畳未満のキッチンスペースがある間取り |
1DK | 1部屋と4.5〜8畳未満のダイニングキッチンがある間取り |
1LDK | 1部屋と8畳以上のリビングダイニングキッチンがある間取り |
2K | 2部屋と6畳未満のキッチンスペースがある間取り |
2DK | 2部屋と6畳以上のダイニングキッチンがある間取り |
2LDK | 2部屋と10畳以上のリビングダイニングキッチンがある間取り |
間取りが広いと家賃も比例して高くなるため、何を重視するか考えておきましょう。
設備や条件の優先順位を決める
間取りが決まれば、次は賃貸物件に求める設備や条件などをまとめましょう。 多くの人が求める代表的な設備や条件は、主に以下のようなものがあげられます。
- バス・トイレ別
- オートロック付き
- 24時間ゴミ出し可能
- 浴室乾燥機付き
条件が多すぎると物件の候補が少なくなるため、あらかじめ優先順位を決めておきましょう。おおまかな条件が決まっていれば、部屋探しがスムーズに進められます。
コツ3. 【不動産ポータルサイトを活用する】
部屋探しの準備ができれば、不動産ポータルサイトを活用して実際に物件を検索しましょう。
不動産ポータルサイトとは、複数の賃貸物件の情報を検索できる不動産情報サイトです。さまざまな不動産会社が扱っている物件を集約しているため、膨大な数の物件情報を一度に調べられます。
エリアや家賃など自分の希望にあわせて物件を絞れるため、理想の部屋を探しやすいのが特徴です。
国土交通省の「令和4年度 住宅市場動向調査報告書」によると、賃貸物件に入居した人の55.6%が、物件情報を収集するのに「インターネット」を活用しています。
不動産会社に訪れるよりも効率良く情報収集できるため、掲載している物件の写真や間取りなどを確認し、気になる物件があればリストアップしておきましょう。
コツ4. 【内見時のチェックポイント】
気になる物件が見つかれば、不動産会社に問い合わせて内見を行いましょう。
内見とは、実際に物件を訪れて部屋や設備の状況を確認することで、「内覧」と呼ばれるケースもあります。 不動産ポータルサイトの情報や物件資料だけでは詳しくわからないこともあるため、不動産会社の立ち会いの下で行われます。
内見時の主なチェックポイントは以下のとおりです。
- 水回り設備の状態
- 室内のキズや汚れの有無
- 日当たりや風通しの良さ
- 眺望
- 騒音の有無
- 前面道路の交通量
内見時は、部屋だけでなくエントランスや廊下、ゴミ捨て場などの共用部分も確認しましょう。 共用部分を確認することで、入居者のマナーやモラル、管理会社の清掃状況などがわかります。
その他にも以下のような周辺環境も内見時にあわせて確認しましょう。
- 周辺施設(病院・飲食店・コンビニエンスストアなど)
- 交通の利便性
- 周辺エリアの治安や街灯の有無
内見の際は、カメラで撮影しておくことで見返す際に役立ちます。室内にキズや汚れがあれば、証拠としても残せます。
入念に確認したい場合は、同じ物件でも時間帯や曜日を変えて、2〜3回内見するのも良いでしょう。 ただし、時間をかけすぎるとその間に他の人に申し込まれる可能性があります。
内見で物件をしっかり確認して、気に入った場合は速やかに申し込みましょう。
コツ5. 【賃貸物件にかかる初期費用を抑える】
物件を申し込み、入居審査が通れば賃貸借契約を締結します。 賃貸借契約を締結する際は、主に以下の初期費用を支払う必要があります。
項目 | 相場 |
敷金 | 家賃1〜2か月分 |
礼金 | 家賃1〜2か月分 |
仲介手数料 | 家賃0.5〜1か月分 |
前家賃 | 家賃1か月分 |
火災保険の保険料 | 1〜2万円 |
その他の費用 | 鍵交換代・ハウスクリーニング代など |
合計 | 家賃4〜6か月分 |
たとえば、家賃8万円の賃貸物件を契約する場合、初期費用は32〜48万円程度準備しなければなりません。
初期費用を抑えるには、以下の方法を実践しましょう。
- 仲介手数料を値下げ交渉する
- フリーレント物件を選ぶ
仲介手数料は、物件を紹介してくれた不動産会社に支払う報酬です。 値下げ交渉する際は、賃貸借契約を締結する前に行いましょう。
フリーレント物件とは、入居後一定期間の家賃を無料サービスしてくれる物件のことです。 オーナーが空室対策として実施しているケースがあるため、少しでも初期費用を抑えたい人は検討しましょう。
ただし、フリーレント物件には短期解約時の違約金が設定されていたり、家賃が相場よりも高かったりする場合があります。 フリーレント物件だからと安易に契約せず、その他の条件に問題がないかも契約前に確認しておきましょう。
まとめ
初めての部屋探しを成功させるコツ5選を解説しました。
部屋探しは、引っ越し予定日の1〜2か月前から始めましょう。 部屋探しを始める前に、家賃やエリア、希望設備など自分の条件を整理しておくとスムーズに進められます。
物件情報は不動産ポータルサイトをチェックして、気になる物件があれば内見しましょう。
内見時はお部屋の状況を確認し、周辺環境もあわせて調べるのがおすすめです。 賃貸物件にかかる初期費用を抑えたい人は、仲介手数料の値下げ交渉やフリーレント物件を検討しましょう。
初めての一人暮らしで後悔しないように、準備やチェックは入念に行いましょう。
iimon 編集部