家賃の値下げ交渉のコツ5選!入居前・入居中の適切な交渉タイミングを解説

更新日:2024.06.14

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賃貸物件に住むと家賃の支払いが毎月必要になり、「少しでも値下げできればいいな」と思う人も多いのではないでしょうか。

家賃は値下げできないと思いがちですが、実はオーナーとの交渉次第で値下げが可能です。

そこでこの記事では、家賃の値下げ交渉のコツ5選を紹介します。入居前・入居中それぞれにおいて適切な交渉タイミングも解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

家賃の値下げ交渉はできる?

オーナー次第では、家賃の値下げ交渉に応じてもらえる可能性があります。

家賃の値下げ交渉は、入居前は物件を紹介した不動産会社に、入居中は管理会社(もしくはオーナー)に打診するのが一般的です。

家賃の値下げ交渉でどれくらい安くなる?

家賃の値下げ交渉がまとまった場合、実際に値下げできるのは数千円〜家賃の5%程度でしょう。たとえば、家賃10万円の場合、値下げ交渉できるのは5,000円を上限に考えておきましょう。

ただし、長い間入居していたり、オーナーと良好な関係が構築できていたりすれば、想定よりも安くしてもらえるかもしれません。

入居前で家賃の値下げ交渉がまとまらなかった場合でも、礼金など他の初期費用を安くしてもらえるケースもあります。

「少しでも何かの費用が安くなればいいな」という気持ちで交渉してみましょう。

家賃の値下げ交渉のタイミング

家賃の値下げ交渉は、入居前・入居中で適切なタイミングが異なるため、それぞれ解説します。

入居前の場合

入居前に家賃の値下げ交渉をする際は、賃貸借契約の締結前に行いましょう。契約後は家賃などの賃貸条件に同意したことになるため、交渉しても失敗する可能性が高くなります。

「あと〇〇円家賃を値下げしてくれたら契約する」など、不動産会社を通じてオーナーに契約の意思があると伝えるのが効果的です。

ただし、値下げ交渉に応じてもらったにもかかわらず、契約しないのは失礼にあたるため、入居を前提にしておきましょう。

ベストタイミングは閑散期

入居前の場合、閑散期(5〜8月)であれば家賃の値下げ交渉のタイミングとして最適です。

閑散期は賃貸物件の需要が低くなり、新しく入居する人が少なくなります。閑散期に空室が発生すると、新たな入居者を見つけるのに時間がかかることが多いため、オーナーは多少家賃を値下げしてでも、入居者に住んでもらえるほうがメリットが大きくなるのです。

引っ越し費用も閑散期のほうが安いため、入居のタイミングをずらせる場合は閑散期を狙いましょう。

一方、繁忙期(2〜4月)は賃貸物件の需要が高まり、新規で入居する人も多くなるため、値下げ交渉の成功率は低くなるでしょう。

空室になってもすぐに埋まるような人気物件においても、値下げ交渉は難しくなります。

入居中の場合

入居中に家賃の値下げ交渉をする際は、契約更新のタイミングが最適です。契約期間は、2年ごとに更新するのが一般的です。

入居者が契約更新せずに解約すると空室になり、オーナーの家賃収入がなくなるだけでなく、原状回復やハウスクリーニングの費用もかかります。そのような事態を避けるため、オーナーが値下げ交渉に応じる可能性が高くなるのです。

また、入居中に家賃の滞納やトラブルがなく、長期で借りている場合も値下げ交渉の成功率が高くなります。

ただし、最終的に家賃の値下げ交渉に応じるかどうかはオーナー次第です。

契約更新の流れ

契約更新の流れは以下のとおりです。

  1. 契約更新の案内が届く
  2. 必要書類に署名・押印のうえ返送する
  3. 更新料などを振り込む(必要の場合)

契約期間満了の1〜3か月前に、契約更新の案内が書面で届きます。契約更新する場合は、期日までに書類の返送などを行い、更新料があれば振り込む必要があります。

もし、家賃の値下げ交渉をする場合は、早めに打診しておきましょう。

契約更新しない場合は、賃貸借契約書に記載された期日までに解約通知をしなければなりません。

解約通知は「退去日の1か月前まで」であるケースが多いですが、物件によって異なるため、必ず契約書を確認しましょう。

家賃の値下げ交渉のコツ5選

家賃の値下げ交渉の成功率を高めるコツ5選は以下のとおりです。

  1. 近隣の家賃相場を調べる
  2. 具体的な根拠を準備する
  3. 不動産会社を味方にする
  4. オーナーへのメリットを提示する
  5. 無理な値下げ交渉はしない

それぞれ詳しく解説します。

1. 近隣の家賃相場を調べる

家賃設定が妥当であるかを調べるには、近隣の家賃相場を調べましょう。近隣で同じような条件の物件があり、家賃が安ければ交渉材料になるでしょう。

もし、現状の賃料が近隣相場とかけ離れている場合、入居者は家賃の減額をオーナーに要求する権利が法律で認められています。

参照元:e-GOV法令検索|借地借家法(第三十二条)     公益社団法人全日本不動産協会|賃料減額請求後の賃借人の支払額(実際の家賃減額請求事例)

インターネットの不動産ポータルサイトで、エリアや間取り、築年数などで絞れば同じような条件の物件を調べられます。

また、入居中で他の部屋に空室がある場合、募集中の家賃がいくらであるか確認してみましょう。支払っている家賃よりも安く募集されている場合、交渉材料のひとつになります。

ただし、同じ建物でも募集中の部屋のほうが、日当たりや低層階など正当な理由で家賃が安い場合もあります。

近隣および他の空室の家賃相場を調べることで、自分が支払っている家賃が相場の範囲内であるかを知る機会にもなるでしょう。

2. 具体的な根拠を準備する

家賃の値下げ交渉を行う前に、具体的な根拠を準備しておきましょう。

たとえば、以下のような物件は家賃を値下げするうえでの交渉材料になります。

  • 築年数が古い
  • 設備が古い
  • 立地が悪い

ただし、上記を考慮して安く家賃を設定している場合はあまり効果的ではありません。他にも、空室が多かったり、長期にわたって空室があったりする物件では、交渉の余地が見込めます。

3. 不動産会社を味方にする

家賃の値下げ交渉は、基本的にオーナーに直接ではなく不動産会社を通じて行います。入居前は物件を紹介した不動産会社が、入居中は管理会社に交渉をお願いするケースが一般的です。

不動産会社や管理会社と良好な関係を築けていると、家賃の値下げ交渉にも親身に対応してもらいやすくなります。

日頃から丁寧な対応を心がけ、良好な関係構築を築いておくのが重要です。

4. オーナーへのメリットを提示する

家賃の値下げ交渉をする際は、以下のようなオーナーへのメリットをあわせて提示すると、成功率を高められます。

  • 長期間入居する予定であること
  • 安定した収入があり家賃滞納のリスクがないこと

長期間入居するのが確実である場合、短期解約違約金の設定をあらかじめ了承すれば、オーナーにもメリットがあるため、前向きに検討してもらえる可能性が高まります。

具体的な内容としては、契約(契約更新)してから6か月〜1年以内に解約した場合、家賃1か月分を違約金として支払うものです。

オーナーにとってもメリットがある提案をすることで、交渉の成功率を高められるでしょう。

5. 無理な値下げ交渉はしない

家賃はオーナーにとって大切な収入源です。無理に大幅な値下げ交渉をしても、不動産会社やオーナーに悪い印象をあたえてしまいます。

入居前では、最悪の場合オーナーから入居を断られる可能性もあります。無理な家賃の値下げ交渉はせずに、「少しでも家賃を下げてもらえたらいいな」という程度で考えておきましょう。

まとめ

家賃の値下げ交渉のタイミングやコツ5選を解説しました。

家賃の値下げ交渉は可能ですが、実際に値下げしてもらえるかはオーナー次第です。家賃の値下げ交渉は、入居前では賃貸借契約の締結前に、入居中では契約更新のタイミングがおすすめです。

家賃の値下げ交渉の成功率を高めるには、周辺や他の部屋の家賃相場を調べるなど、値下げ交渉の具体的な根拠を準備しておきましょう。無理な値下げ交渉はせず、不動産会社を味方につけられると、成功率を高められるでしょう。

毎月の家賃の支払いが家計を圧迫している場合は、事前準備をしっかり行い、値下げ交渉してみましょう。

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iimon 編集部

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