同棲をするための部屋探しは、一人暮らしの部屋探しよりも気にすべきポイントが数多くあります。
部屋探しの事前準備を怠ったり、パートナーへの配慮が不足したりすると、最悪の場合同棲が白紙になる事態になりかねません。
そこでこの記事では、同棲を始める人に向けて部屋探しの事前準備やポイントを解説します。同棲生活を始めたい人には必見の内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
同棲の部屋探し前に準備すべきこと
同棲の部屋探しを始める前に、以下の準備を済ませておきましょう。
- 準備①:お金の準備
- 準備②:親への挨拶
- 準備③:同棲のルール決め
- 準備④:新居の希望条件の確認
それぞれ詳しく解説します。
【同棲の部屋探し前】準備①:お金の準備
同棲の部屋探しを始めるには、以下の費用を支払う必要があります。
- 新居にかかる初期費用
- 引っ越し費用
- 家具・家電の購入費用
家賃が10万円の場合、同棲を始めるのに必要な初期費用は合計60〜100万円程度かかるため、あらかじめお金を準備しておきましょう。
それぞれの費用について解説します。
新居にかかる初期費用
同棲のために賃貸物件を借りる場合は、初期費用として家賃の4〜6か月前後必要です。 初期費用の内訳は物件によって異なりますが、一般的な初期費用の内訳と費用相場を以下にまとめました。
初期費用の内訳 | 費用相場 |
敷金 | 家賃1〜2か月分 |
礼金 | 家賃1〜2か月分 |
仲介手数料 | 家賃0.5〜1か月分 |
前払い家賃 | 家賃1か月分 |
火災保険料 | 数千円〜数万円 |
合計 | 家賃4〜6か月前後 |
たとえば、家賃10万円の賃貸物件にかかる初期費用は40〜60万円が相場です。 初期費用は新居が決まり、賃貸借契約を締結するタイミングで支払う必要があります。
まとまったお金が必要になるため、直前で焦ることがないように準備しておきましょう。
引っ越し費用
同棲のために引っ越しをする場合、引っ越し費用は一人およそ3〜5万円程度かかります。 引っ越し先までの距離や引っ越し時期、荷物の量などで費用は変動するため、詳しい金額は引っ越し会社に見積もりを依頼して確認しましょう。
家具・家電の購入費用
新居で使う家具・家電の購入費用も準備しておきましょう。
家具・家電を一式そろえる場合、20〜30万円程度はかかるでしょう。 一度にすべて準備すると金銭的負担が大きくなるため、まずは必要最低限のものを購入し、優先度が低いものは生活しながらそろえていくのがおすすめです。
また、一人暮らしや実家で使っていた家具・家電を持ち込むことで、購入費用を抑えられます。
【同棲の部屋探し前】準備②:親への挨拶
同棲の部屋探しを始める前に、お互いの親に挨拶しておくのがマナーです。
同棲の挨拶を済ましておくことで、堂々と同棲生活をスタートでき、結婚までもスムーズに進められます。
また、きちんと挨拶しておくことで親にとっても安心です。
親への挨拶に訪れる際は身なりを整え、お菓子やお酒などの手土産を持参するのがおすすめです。
【同棲の部屋探し前】準備③:同棲のルール決め
同棲してストレスを抱えないように、あらかじめ同棲生活のルールを決めておくのがおすすめです。
具体的には、以下のような内容を話し合っておきましょう。
- 同棲の期間
- 家事の分担
- 家賃や生活費などの負担割合
- お金の管理方法
事前に同棲のルールを決めておくことで、円満な生活を送りやすくなります。 お互いが気持ち良く同棲生活を送るには、パートナーへの配慮や協力的な姿勢が重要です。
【同棲の部屋探し前】準備④:新居の希望条件の確認
実際に部屋探しを始める前に、お互いの新居の希望条件を確認しておきましょう。 具体的には以下の内容を話し合っておくことで、部屋探しの方向性を定められます。
- 入居予定日
- 住みたいエリア・立地
- 家賃
- 間取り・階数
- 設備
- 周辺環境
家賃は手取り額の2〜3割以下に抑えるのがおすすめです。 たとえば、二人の合計手取り額が40万円の場合、家賃の目安は8〜12万円になります。
家賃は毎月支払う必要があるため、無理なく支払える範囲で決めましょう。
部屋探しから入居までの流れ
ここでは、部屋探しから入居までの流れを解説します。
一般的に、部屋探しを始めて入居が完了するまでには2か月程度かかります。主な手順を以下にまとめました。
時期(目安) | 手順 |
2か月前 | 希望条件の整理・情報収集 |
1〜1.5か月前 | 不動産会社へ訪問・内見 |
1か月前 | 入居申し込み・審査 |
2週〜1か月前 | 賃貸借契約の締結・初期費用の支払い |
当日〜前日 | 鍵の受け渡し |
当日 | 引っ越し・入居 |
まずは、インターネットで希望する物件を見つけて、不動産会社に訪問します。そして、物件を内見して、室内や設備の状況、周辺環境などを確認します。
住みたい物件が見つかったら、入居の申し込みを行いましょう。
入居を申し込み、入居審査に問題なければ賃貸借契約を締結し、初期費用を支払います。鍵を受け取ったら引っ越し作業を行い、入居が完了します。
同棲の部屋探しのポイント
同棲の部屋探しは、以下のポイントを押さえておきましょう。
- ポイント①:二人で部屋探しを進める
- ポイント②:同棲可能な物件か確認する
- ポイント③:2〜4月の繁忙期を避ける
それぞれ詳しく解説します。
ポイント①:二人で部屋探しを進める
同棲の部屋探しは、必ずパートナーと二人で進めましょう。 特に、内見はなるべく予定を合わせて一緒に行うことが大切です。
相手に任せっぱなしにしてしまうと、同棲への温度差を感じて揉める原因にもなります。 また、入居したら思っていた物件とは違ったという事態に陥りやすくなります。
小さな不満が積み重なることでケンカに発展する可能性もあるため、同棲の部屋探しは二人で協力して進めましょう。
ポイント②:同棲可能な物件か確認する
同棲は、一人暮らしや親と暮らすのとは異なり、不仲になればどちらかが引っ越す、もしくは退去する可能性が高くなります。 そのため、オーナーが家賃滞納や短期解約のリスクを懸念して、同棲不可にしているケースがあります。
また、同棲を伝えずに一人暮らし用の物件に二人で住むのも契約違反です。
不動産会社に物件を紹介してもらう際は、事前に同棲目的であることを伝えておきましょう。
ポイント③:2〜4月の繁忙期を避ける
同棲をする際は、2〜4月の繁忙期を避けるのがおすすめです。繁忙期は不動産会社も忙しく、ゆっくり内見するのが難しくなるでしょう。
5〜8月の閑散期であれば、部屋探しに時間をかけられるだけでなく、引っ越し費用も繁忙期より安く済ませられます。
また、閑散期は部屋を探す人が少ないため、入居者の要望が比較的通りやすくなります。交渉次第では、初期費用を安く抑えられるかもしれません。
入居の時期を調整できる場合は閑散期を狙いましょう。
まとめ
同棲を始めたい人に向けて、部屋探しの事前準備やポイントを解説しました。
同棲を始めるには、初期費用が合計60〜100万円程度かかるため、お金の準備をしておきましょう。 親への挨拶は必ず行い、二人で同棲のルールや新居の希望条件を話し合っておくことで、部屋探しをスムーズに進められます。
同棲の部屋探しのポイントは、二人で協力して進めることです。 相手に任せっぱなしにすると、同棲への温度差を感じて不安になったり、揉めたりする原因になります。
部屋探しや内見をじっくり行いたい場合は、2〜4月の繁忙期は避けましょう。
この記事で紹介した同棲の部屋探しの事前準備やポイントを押さえておき、幸せな同棲生活を送れるように、二人で協力して進めましょう。
iimon 編集部