渋谷の家賃相場は高い？安い？一人暮らしなら家賃2万円・3万円も可能？

駅前のスクランブルスクエアや渋谷109などが有名な渋谷は、若者に人気の街です。 そのため、「渋谷に住みたい」と考えている方も少なくないでしょう。

この記事では、渋谷区の特徴や住みやすさ、家賃相場などを詳しく解説します。

渋谷区の特徴や住みやすさは？

まずは、渋谷区の特徴について解説しましょう。

渋谷駅の周辺は、比較的治安が悪いと言われています。

実際に、令和4年度の犯罪認知件数をみてみると、渋谷駅周辺の渋谷区渋谷1丁目〜3丁目では、年間228件の犯罪が認知されています。 また、渋谷駅からほど近い道玄坂エリアも犯罪の認知件数が多く、年間477件の犯罪が認知されているのです。

なお、渋谷区全体の犯罪の認知件数は3024件です。 渋谷1丁目〜3丁目、道玄坂エリアの犯罪認知件数の合計は705件なので、区全体の約23％の割合を占めています。

出典：警視庁「令和4年　区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」

渋谷駅周辺は治安が悪いとされていますが、交通の便は良いです。 渋谷駅には、以下の9路線が乗り入れています。

• JR山手線
• JR埼京線
• JR湘南新宿ライン
• 東急田園都市線
• 東急東横線
• 京王井の頭線
• 東京メトロ銀座線
• 東京メトロ半蔵門線
• 東京メトロ副都心線

都内各地へのアクセスに優れているのはもちろん、横浜や川崎までも30分足らずでアクセスできるので、通勤・通学に困ることはないでしょう。

「渋谷はスーパーが少ない」というイメージのお持ちの方も多いでしょう。 しかし近年、渋谷区に生鮮食品を扱うスーパーやドラッグストアなどが続々と出店しています。 買い物の利便性が高まっていて、暮らしやすくなっているのは事実です。

渋谷の家賃相場は高いのか

続いては、渋谷の家賃相場について解説します。 渋谷の家賃は、東京都内でも高いほうなのでしょうか。

渋谷の賃貸物件における、間取りごとの家賃相場は以下の通りです。

渋谷区の家賃相場は、東京23区内でも高いほうなのでしょうか。 一人暮らし向けの間取り（1R・1K）の家賃相場について、主要な区と比較してみましょう。

上記のように、渋谷区は、港区に続いて家賃相場が2番目に高い区となっています。

渋谷には家賃2万円・3万円の物件もある？

渋谷区は、他の区と比較しても家賃相場が高いエリアです。 それでは、一人暮らし用の物件であれば、家賃2万円・3万円の物件を見つけることもできるのでしょうか。

残念ながら、渋谷区内に家賃2万円台の物件はありませんでした。 渋谷区内で一人暮らしを考えているなら、家賃の予算をもう少し上げなければならないでしょう。

物件情報サイトで検索してみたところ、渋谷区内で家賃3万円台の物件が1件だけ見つかりました。

渋谷区で家賃3万円台の物件は、以下の条件です。

• 家賃：3万円
• 間取り：1R
• 占有面積：9.9㎡
• 築年数：61年
• 最寄り駅：恵比寿駅徒歩9分
• 共同トイレ
• バスなし（銭湯まで540m）

レトロな雰囲気が漂う、和室4畳半の物件です。 トイレは共同で、部屋にはありません。

アパートにはお風呂がなく、周辺の銭湯まで行く必要があります。 「レトロな暮らしがしたい！」という人にはぴったりかもしれませんが、普通の暮らしがしたい人には不向きな物件でしょう。

残念ながら、渋谷区に家賃2〜3万円で住むのはかなり難しいです。 ただし、シェアハウスなら家賃3万円台で暮らせるかもしれません。

実際に、渋谷区内にあるシェアハウスには、家賃3万円台後半〜で、共同のシャワールームが付いた物件もあります。

ただし、数は多くはありません。 シェアハウスであっても、渋谷区内の物件は家賃5万円以上になることが多いです。

渋谷には家賃5万円・6万円の物件もある？

5万円以上の予算があるなら、シェアハウスではなく、一人暮らし向けの賃貸物件への入居を検討することも可能です。

続いては、渋谷区内で家賃5万円・6万円の物件の間取り例などを紹介します。

渋谷区内にも、家賃5万円前後の物件は多数あります。 実際に物件情報サイトで検索してみたところ、以下のような物件が見つかりました。

• 家賃：5万円
• 間取り：1K
• 占有面積：18㎡
• 築年数：57年
• 最寄り駅：西新宿五丁目駅徒歩6分
• バス・トイレ別
• ロフト付き

また、築年数にこだわらなければ、バス・トイレ別の物件も23件ほど見つかりました。

家賃の予算を6万円前後まで上げて検索をしてみると、以下のような物件が見つかりました。

• 家賃：5.9万円
• 間取り：1K
• 占有面積：20.72㎡
• 築年数：20年
• 最寄り駅：初台駅徒歩9分、西新宿五丁目駅徒歩12分
• バス・トイレ別

渋谷区で家賃6万円前後の物件は、基本的に1Rまたは1Kの一人暮らし向けの間取りです。 とはいえ、バス・トイレ別で築年数が20年程度の物件も見つかるため、予算5万円と比較すると物件の選択肢が広がります。

渋谷区で家賃相場が安いエリアはどこ？

続いては、渋谷区で家賃相場や安いエリアをいくつか紹介します。 物件探しの際に参考にしてください。

京王線幡ケ谷駅は、新宿駅まで約4分、品川駅まで約20分でアクセスできる利便性の高いエリアです。 エリア内には、築年数が経過した1R〜1Kの物件が充実しており、家賃5万円〜6万円程度で検索をかけても多数の物件が見つかります。

家賃相場は安いですが、スーパーなどの生活施設も充実していて、暮らしやすいエリアと言えるでしょう。

京王線笹塚駅周辺も、渋谷区内では比較的家賃が安いエリアです。 駅の徒歩圏内にも、家賃4万円台〜6万円程度の物件が多数あります。

また、笹塚駅は新宿駅まで約5分、東京駅まで24分程度でアクセスできる利便性の高いエリアです。 駅前には交番もあるので、女性の一人暮らしでも比較的安心できるでしょう。

京王線初台駅は、新宿から1駅という利便性が高いエリアでありながら、家賃相場が低めです。また、他エリアと比較すると1DKの物件の家賃相場が安く、家賃6万円台で占有面積20㎡を超える物件も複数見つかります。 少し広めの物件をお探しの方には、穴場のエリアと言えるでしょう。

まとめ

渋谷区は、東京23区の中でも、とくに家賃相場が高いエリアです。 残念ながら、家賃2万円・3万円程度の物件を見つけるのは難しいでしょう。

とはいえ、家賃の予算を5万円・6万円まで引き上げると、複数の物件を見つけられます。 渋谷区内で家賃の安い物件をお探しなら、信頼できる不動産会社に相談することをおすすめします。

地域に精通した不動産会社の担当者なら、エリアの特徴や生活利便性なども教えてくれるので、物件探しをスムーズに進められるでしょう。