賃貸物件を借りる際には入居審査が必要で、一般的には3日〜1週間程度かかります。
しかし、場合によってはさらに時間がかかるケースもあるため、余裕を持ってスケジュールを立てておくことが重要です。
この記事では、賃貸物件の入居審査にかかる日数や、時間がかかる原因について詳しく解説します。
入居審査に落ちる理由やスムーズに入居を進めるコツも紹介しているので、ぜひ部屋探しの参考にしてください。
目次
入居審査とは?
入居審査とは、賃貸物件のオーナーや管理会社が、入居申し込みのあったお客さんと契約を結んで問題ないかを審査することです。
具体的には、以下のような内容を確認します。
- 家賃を滞りなく支払う能力があるか
- 物件や共用設備を適切に利用できるか
- 法律や契約条件を遵守できるか
- 他の住人とトラブルを起こさないか
入居審査に通ることで、賃貸借契約を締結できますが、審査の結果次第では入居を断られる可能性もあります。
入居審査に必要な書類
入居審査を受けるには、入居申込書を提出します。
入居申込書には、主に以下の内容を記載します。
- 氏名
- 住所
- 生年月日
- 電話番号
- メールアドレス
- 勤務先の情報
- 年収・勤続年数
- 連帯保証人に関する情報(連帯保証人を立てる場合)
ただし、場合によっては以下のような書類を求められるケースもあります。
- 本人確認書類(運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなど)
- 収入証明書(源泉徴収票・給与明細などのコピー)
- 在職証明書または在学証明書
- 住民票
入居審査は、入居申込書だけで審査するケースが多いですが、厳しい場合は追加で書類を求められる場合があるため、事前に不動産会社に確認しておきましょう。
入居審査にかかる日数
入居審査にかかる日数は、一般的に3日〜1週間程度です。
ただし、これはあくまで目安であり、実際は以下の要因によって変動します。
- 不動産会社・管理会社の対応スピード
- オーナーの判断にかかる時間
- 保証会社の審査にかかる時間
簡単な審査であれば、1〜2日程度で結果が出るケースもありますが、複雑なケースや繁忙期では1〜2週間かかるケースもあります。
入居審査に時間がかかる原因
入居審査に予想以上の時間がかかる場合、以下の原因が考えられます。
- 書類に不備がある
- 不動産会社がオーナー(管理会社)とコミュニケーションをとれていない
- 繁忙期や長期休暇のシーズンである
それぞれ詳しく解説します。
書類に不備がある
入居申込書や審査で提出した書類に不備があると、審査が進まない原因になります。
たとえば、収入証明書の金額が不鮮明であったり、在職証明書の発行日が古かったりすると、再提出を求められる可能性があります。
入居審査に時間をかけたくなければ、書類に不備がないように準備しておくことが重要です。
不動産会社がオーナー(管理会社)とコミュニケーションをとれていない
入居審査では、不動産会社とオーナー(管理会社)のやり取りが発生します。
このコミュニケーションがスムーズに行われないと、審査に時間がかかる原因となるでしょう。
たとえば、オーナーが多忙で連絡がつきにくい場合や、管理会社の担当者が不在の場合などが挙げられます。
また、オーナーが慎重な性格であると、入居審査も時間がかかりやすいでしょう。
繁忙期や長期休暇のシーズンである
2〜4月の引っ越しシーズンである不動産業界の繁忙期や、お盆・年末年始などの長期休暇シーズンは、入居審査に時間がかかりやすくなります。
繁忙期は入居審査の依頼が多く、不動産会社や管理会社が忙しくなるため、処理に時間がかかるでしょう。
また、長期休暇シーズンは担当者が不在になったり連絡がつながらなくなったりすることが、入居審査に時間がかかる原因となります。
入居審査に落ちる理由
入居審査に落ちる主な理由として、以下のようなものがあります。
- 収入や職業が安定していないと判断される
- 過去に家賃や借金などの滞納履歴がある
- 近隣トラブルの懸念がある
それぞれ詳しく解説します。
収入や職業が安定していないと判断される
入居審査では、家賃を支払う能力があるかどうかが重視されるため、以下のような人は審査に落ちやすい傾向があります。
- 学生
- 無職
- アルバイト
- フリーランス
- 派遣社員
- 勤続歴が短い会社員
収入や職業が安定していなくても、貯金残高を開示したり連帯保証人を立てたりすることで、審査に通る可能性が高くなります。
過去に家賃や借金などの滞納履歴がある
過去の家賃や借金などの滞納履歴が信用情報機関に記録されていると、高確率で入居審査に落ちてしまいます。
信用情報機関とは、個人の信用情報を管理する機関のことです。
家賃・ローン・クレジットカードの支払いなどを滞納すると、支払い能力に問題ありとみなされ、信用情報に傷がつく、いわゆる「ブラックリスト入り」の状態になってしまいます。
ブラックリスト入りしてから解除されるまでは、5〜7年程度かかるため、毎月の支払いを滞納しないように心がけましょう。
近隣トラブルの懸念がある
入居審査では、家賃の支払い能力以外にも、近隣トラブルの懸念がないかも確認されます。
たとえば、高圧的な態度や身だしなみが不衛生な人など、他の住人に迷惑がかかるおそれがあると判断されると、審査に落ちてしまうでしょう。
入居審査に落ちないためには、不動産会社への対応や言葉遣いなどに注意しましょう。
スムーズに入居を進めるコツ
スムーズに入居を進めるには、以下のコツを押さえておきましょう。
- 書類の不備をなくす
- 即入居希望であることを伝える
- 定期的に審査状況を確認する
それぞれ詳しく解説します。
書類の不備をなくす
入居審査に必要な書類は、不備がないようにきちんと準備しておきましょう。
特に、収入証明書や在職証明書などの重要書類は、最新のものを用意しておくことが大切です。
また、書類提出前にコピーしておくと、不備があった場合でもすぐに確認・対応できます。
即入居希望であることを伝える
入居希望日までにあまり時間の余裕がない場合は、不動産会社に「即入居希望」であることを明確に伝えましょう。
不動産会社と入居までのスケジュールを共有することで、できる限り対応してもらえるでしょう。
ただし、「即入居希望」と伝えても、入居審査を省略したり簡略化したりはできません。
スムーズに入居審査を受けるために、事前に必要書類などを確認しておくと良いでしょう。
定期的に審査状況を確認する
入居審査の進捗状況を不動産会社に定期的に確認することで、状況を逐一確認できます。
2〜3日おきに不動産会社に連絡を入れ、審査の進み具合や追加で必要な書類がないかを確認しましょう。
ただし、過度に問い合わせると逆効果になる可能性があるため、1日に何度も電話をかけるなどはしないように注意しましょう。
まとめ
賃貸物件の入居審査は、一般的に3日〜1週間程度かかり、場合によってはさらに時間を要するケースもあります。
入居審査に時間がかかる主な要因は以下のとおりです。
- 書類に不備がある
- 不動産会社がオーナー(管理会社)とコミュニケーションをとれていない
- 繁忙期や長期休暇のシーズンである
また、収入や職業が安定していない、過去に家賃などの滞納履歴があると、入居審査に落ちる原因になります。
スムーズに入居を進めるためには、書類の不備がないように注意し、即入居希望であることを伝えるのが効果的です。
審査に時間がかかっていれば、2〜3日に1度審査状況を確認してみるのも1つの方法です。
入居審査の日数や時間がかかる原因を理解しておき、余裕を持ってスケジュールを立てておきましょう。
iimon 編集部