タワーマンションの定義とは?タワマンに住むメリット・デメリットも解説

更新日:2024.06.26

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近年、都市部を中心にタワーマンションが増加しています。

東京カンテイが発表した「2023年 タワーマンションのストック数(都道府県)」によると、全国のタワーマンションのストック数は、2023年12月末時点で1,515棟・399,638戸でした。

※出典:東京カンテイ|2023年 タワーマンションのストック数(都道府県)

タワーマンションに住んだことがなければ、どのような暮らしを送れるのか、なかなかイメージできない人も多いでしょう。

タワーマンションの定義や特徴を理解して、自分に合う賃貸物件を見つけましょう。

この記事では、タワーマンションの定義や、メリット・デメリットについて詳しく解説します。

タワーマンションに興味がある人や、これから賃貸物件を探す予定の人は、ぜひ参考にしてください。

タワーマンションの定義とは?

一般的なマンションよりもはるかに高いマンションを「タワーマンション(タワマン)」と呼びますが、実はタワーマンションと呼ぶのに明確な定義はありません

一般的には、タワーマンションは階数が20階以上のマンションを指し、前述の東京カンテイが発表した資料においても、タワーマンションを「20階以上のマンション」と定義しています。

建築基準法において、高さが60mを超える建築物は、厳しい構造強度の基準を満たす必要があります。

高さ60mは、マンションの20階相当にあたることもあり、高さ60mを超える20階以上のマンションを「タワーマンション」と呼ぶようになりました

なお、高さ100mを超えるマンションは、屋上に緊急用のヘリポートを設置する必要があります。

つまり、タワーマンションは、建物の品質に関する数多くの基準を満たし、安全対策も講じられている建物といえます。

タワーマンションのメリット

タワーマンションに住むメリットは、主に以下のとおりです。

  • 日当たりや風通しが良い
  • 部屋からの眺めが良い
  • 共用施設やセキュリティが充実している
  • 利便性が高い
  • 高層階は虫が少ない

それぞれのメリットについて詳しく説明します。

日当たりや風通しが良い

タワーマンションは、高層階になるほど周辺の建物の影響を受けにくくなるため、日当たりや風通しを確保しやすくなります

低層階であっても、タワーマンションの敷地は広いことが多く、周辺の建物に隠れるなどで日当たりが悪くなるケースは少ないでしょう。

部屋からの眺めが良い

タワーマンションの高層階の部屋からは、一般的なマンションやアパートでは見られない景色を堪能できます

街の夜景や遠くの山々の景色などを部屋からゆっくりと眺められ、自分だけの時間を過ごせるでしょう。

また、タワーマンションの高層階では、カーテンを閉めなくても外から室内を見られるケースは少ないため、プライバシーを確保しつつ眺めを楽しめます。

共用施設やセキュリティが充実している

タワーマンションは、入居者が使える共用施設が充実している傾向があります。

建物によって施設は異なるものの、代表的な施設として以下のようなものが挙げられます。

  • フィットネスジム
  • プール
  • 会議室
  • ラウンジ
  • キッズルーム

また、有人のセキュリティや防犯カメラの設置など、セキュリティ面も充実していることが多いです。

安心かつ快適に暮らせる環境が整っているのも、タワーマンションの魅力といえるでしょう。

利便性が高い

タワーマンションは多くの場合、駅前や繁華街など利便性の高い場所に建設されます。

交通アクセスが良好で、商業施設やオフィス街が近いため、日常生活の利便性が非常に高いといえるでしょう。

また、タワーマンション自体に、飲食店やコンビニエンスストアが併設されていることもあり、快適に暮らしやすいでしょう。

高層階は虫が少ない

タワーマンションの高層階は、地上から離れているため、虫が少ないというメリットがあります。

特に、蚊やハエなどの虫は高層階まで到達しにくいため、虫が苦手な人でも安心して暮らせるでしょう。

ただし、低層階や中層階では、一般的なマンションと同様に虫が室内に侵入するリスクはあるため、防虫対策を講じておきましょう。

タワーマンションのデメリット

タワーマンションに住むデメリットは、主に以下のとおりです。

  • エレベーターの待ち時間が長い
  • 洗濯物をベランダに干せない
  • 地震の揺れを感じやすい
  • 災害時のリスクに備える必要がある
  • 家賃や管理費が高い
  • 高層階は電波がつながりにくい場合がある

それぞれのデメリットについて詳しく説明します。

エレベーターの待ち時間が長い

タワーマンションは住戸数が多いため、時間帯によってはエレベーターの待ち時間が長い場合があります

特に、朝の通勤・通学の時間帯はエレベーターが混雑しやすくなり、ストレスを感じやすいでしょう。

ただし、建物によっては高層階専用のエレベーターなど、停止する階数によってエレベーターが振り分けられているケースもあるため、内見時にはエレベーターの数や待ち時間などを確認しておくことがおすすめです。

洗濯物をベランダに干せない

タワーマンションでは、強風対策や落下防止のため、ベランダに洗濯物を干せない物件が大半です。

そのため、室内干しや乾燥機などを使用しなければなりません。

室内干しの場合、部屋の湿度が高くなったり、臭いが気になったりすることが考えられます。

また、乾燥機を使用すると光熱費がかかりやすくなります。

タワーマンションに住む前には、禁止事項などのルールを確認しておきましょう。

地震の揺れを感じやすい

タワーマンションは高さがあるため、地震の揺れを長く感じやすくなります

特に高層階は大きな揺れを感じやすいでしょう。

タワーマンションには、地震の揺れを建物に伝わらないようにする「免震構造」や、地震のエネルギーを吸収する「制震構造」などが採用されており、建物自体の安全性は確保されています。

しかし、大きな地震が発生した場合、構造によっては水平方向の揺れが長時間続くケースもあるため、地震の揺れに不安を感じる人はタワーマンションを避けたほうが無難でしょう。

災害時のリスクに備える必要がある

タワーマンションは、災害時に停電でエレベーターが使用できなくなったり、断水で水やトイレが利用できなくなったりする場合があるため、事前に備えておく必要があります。

非常用の食料や水、懐中電灯などを備蓄しておき、災害時の避難経路や対応方法を事前に把握しておきましょう。

家賃や管理費が高い

タワーマンションは、共用施設が充実していたり利便性が高かったりする反面、一般的なマンションよりも家賃や管理費が高い傾向があります

家賃の目安は、一般的に手取り額の3割以下といわれています

手取り額が40万円の場合、家賃は12万円以下が目安です。

毎月無理なく支払える金額であるかを入念に確認したうえで、物件を決めましょう。

高層階は電波がつながりにくい場合がある

タワーマンションの高層階では、携帯電話やテレビの電波がつながりにくい場合があります

基地局からの電波は、基本的に下方向に出ているため、高層階では電波状況が悪化しやすいことが主な理由です。

基地局によっては、電波を上向きにするなどの改善策が講じられていることもあるため、内見時に電波状況を確認しておきましょう。

タワーマンションの賃貸物件が向いている人

タワーマンションの賃貸物件が向いているのは、以下のような人です。

  • 利便性の高いエリアに住みたい人
  • 共有施設に魅力を感じる人
  • ステータスを重視する人

タワーマンションは、多くの場合、駅前や繁華街など利便性の高い場所に建設されます。

そのため、通勤や通学、買い物などの日常生活において利便性を求める人には向いています

共有施設が充実していれば、さらに魅力を感じられるでしょう。

また、タワーマンションに住むことが、その外観や設備の充実さなどから、一定のステータスと考える人もいます。

高級感のあるタワーマンションに住むことで、自分の社会的地位を表現したい人には向いているでしょう。

まとめ

タワーマンションと呼ぶのに明確な定義はありませんが、20階以上・高さ60mを超えるマンションを指すのが一般的です

タワーマンションは日当たりや風通しが良く、利便性が高いエリアに建設される傾向があります。

共有施設やセキュリティも充実している反面、エレベーターの待ち時間が長かったり、災害時のリスクに懸念があったりします。

洗濯物をベランダに干せない、電波がつながりにくいなどの不便を感じるケースもあるため、内見の際に確認しておきましょう。

タワーマンションの特徴を理解し、自分にとって最適な物件を見つけましょう。

authorこの記事を書いた人
iimon 編集部

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