【賃貸】タワーマンションの低層階ならではのメリット・デメリットとは?

更新日:2024.09.26

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タワーマンションといえば、眺望が良い、プライバシーを確保できる高層階をイメージしがちですが、低層階には高層階にはないメリット・デメリットがあります

タワーマンションの低層階の特徴を押さえておくことで、高層階との違いがわかり、自分に合う階層を選べるでしょう。

この記事では、タワーマンションの低層階ならではのメリット・デメリットを詳しく解説します。

低層階を選ぶ際の注意点も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

タワーマンション(タワマン)とは?

タワーマンション(タワマン)とは、一般的に20階建て以上の高層マンションを指します。

東京カンテイの調査によると、全国のタワーマンションのストック数は1,515棟・399,638戸(2023年12月末時点)であり、2023年には48棟・15,330戸が竣工しました。

タワーマンションは都市部を中心に増加しており、充実した共用施設や立地の良さが特徴です。

※出典:東京カンテイ|2023年 タワーマンションのストック数(都道府県)

低層階とは何階まで?

タワーマンションにおける低層階の定義は、物件や不動産会社によって異なるものの、一般的な目安をまとめると以下のようになります。

マンション

低層階(目安)

10階建て

1〜3階

15階建て

1〜5階

20階建て

1〜7階

40階建て

1〜10階

40階以上のタワーマンションでは、15階までを低層階とするケースもあります。

【タワーマンション】低層階ならではのメリット

タワーマンションの低層階ならではのメリットは、主に以下のとおりです。

  • エントランスから玄関までが近い
  • 家賃が高層階よりも安い
  • 地震の揺れが小さい
  • 災害時に避難しやすい
  • 洗濯物を外に干せる

それぞれ詳しく解説します。

エントランスから玄関までが近い

タワーマンションの高層階は、エレベーターの待ち時間や乗車時間が長くなりがちですが、低層階はエントランスから玄関までの移動時間が短く済みます

買い物帰りで荷物を持っていたり、子どもを抱っこしていたりする場合でも、ストレスがたまりにくいでしょう。

また、エレベーターが混雑していても、階段という選択肢があるのも低層階ならではのメリットです。

家賃が高層階よりも安い

一般的にタワーマンションの低層階は、眺望や日当たりの違いなどにより、高層階よりも家賃が安く設定されています

家賃が安いうえに、充実した共用施設や立地の良さなど、タワーマンションのメリットを享受できます。

予算に制約がある人や、タワーマンションの共用施設を利用したい人にとって、低層階は魅力的な選択肢といえるでしょう。

地震の揺れが小さい

タワーマンションの高層階では、地震の揺れが伝わりやすく、長時間揺れが続く傾向がありますが、低層階では揺れが比較的小さく済みます

地震の揺れに不安を感じる人は、高層階よりも低層階のほうが安心して暮らせるでしょう。

タワーマンションにおける地震のリスクについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。 関連記事:タワーマンションは地震に弱い?建物構造やリスク、地震対策を押さえよう!

災害時に避難しやすい

火災や地震などの災害が発生しても、高層階よりも低層階のほうがスムーズに避難できます

低層階では、エレベーターが止まっていても階段を使って素早く避難できるため、災害時のリスクが軽減されます。

一方、高層階ではエレベーターが復旧しないと避難するのが難しいため、災害時はストレスや不安を抱きやすいでしょう。

洗濯物を外に干せる

タワーマンションの高層階では、強風の影響で洗濯物の外干しができないケースが多いですが、低層階では外干しできる可能性が高いでしょう

乾燥機を持っていなかったり、室内干しに抵抗があったりする人は、低層階がおすすめです。

ただし、タワーマンションによっては低層階であっても洗濯物を外に干せない場合があるため、事前に確認しておきましょう。

【タワーマンション】低層階ならではのデメリット

タワーマンションの低層階ならではのデメリットは、以下のとおりです。

  • 日当たりや眺望が期待できない
  • 騒音が気になりやすい
  • 室内が見える可能性がある
  • 高層階の住民との格差を感じる可能性がある

それぞれ詳しく解説します。

日当たりや眺望が期待できない

タワーマンションの低層階は、周辺の建物や樹木などによって日光が遮られやすくなり、日当たりや眺望が期待できない可能性が高くなります

日当たりが悪いと、冬場の暖房や照明などの光熱費が高くなったり、湿気がたまったりしやすくなるため、内見時に確認しておくことが重要です。

騒音が気になりやすい

タワーマンションの低層階は、車の騒音や人の話し声、駅のアナウンスなどが聞こえやすくなります

騒音に敏感な人や在宅勤務をする人にとっては、ストレスを感じる可能性があるため、遮音性の高いカーテンを設置したり、窓をこまめに閉めたりするなどの対策が必要です。

室内が見える可能性がある

タワーマンションの低層階では、歩行者や近隣の建物から室内が見える可能性が高くなるため、カーテンやブラインドなどで対策する必要があります。

カーテンを常に閉め切った状態では、日当たりや開放感が失われるため、周辺環境やプライバシーに問題がないかを内見時に確認しましょう。

高層階の住民との格差を感じる可能性がある

タワーマンションの低層階に住むと、高層階の住民との間に心理的に格差を感じる可能性があります

タワーマンションの高層階に住むことが、ステータスと考える人も一部存在します。

そのような人が近くに住んでいると、少なからず意識してしまうことも考えられるでしょう。

タワーマンションの低層階を選ぶ際の注意点

タワーマンションの低層階を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。

  • 内見を入念に行う
  • 複数の物件を比較検討する
  • 住民の口コミを確認する

それぞれ詳しく解説します。

内見を入念に行う

タワーマンションの低層階の物件を検討する際は、必ず内見を行いましょう

日当たりや騒音、プライバシーの状況は、実際に内見しないとわかりません。

可能であれば、朝・昼・夜で日当たりや騒音などの状況が変わることが多いため、異なる時間帯に複数回内見することをおすすめします

内見の際は室内だけでなく、共用設備や周辺環境が希望条件に合っているかなど、細かくチェックしましょう。

複数の物件を比較検討する

タワーマンションの低層階を選ぶ際は、複数の物件を比較検討することをおすすめします。

同じタワーマンション内でも、向きや階数によって条件が大きく異なる場合があるためです。

また、他のタワーマンションの低層階とも比較することで、自分に合う物件が見つかりやすくなるでしょう。

比較する際は、家賃や初期費用だけでなく、共用施設の充実度や管理体制なども考慮しましょう。

タワーマンションの口コミを確認する

可能であれば、タワーマンションの口コミや評判を確認しましょう。

具体的には、SNSやインターネット上の口コミサイトで検索したり、不動産会社から情報を集めたりする方法があります。

特に、低層階特有の問題や、管理体制の評判などは、実際に住んでいる人の声が参考になります

ただし、口コミ情報は主観的な意見も含まれるため、鵜呑みにせず、あくまでも参考程度に留めておくことが大切です。

まとめ

タワーマンションの低層階には、エントランスから玄関までの近さや家賃の安さ、災害時の避難のしやすさなど、独自のメリットがあります。

一方で、日当たりや眺望が期待できず、騒音やプライバシーの問題に頭を悩ませる可能性もあります。

タワーマンションの低層階を選ぶ際は、メリットとデメリットを十分に理解し、実際に内見して判断することが大切です

タワーマンションの低層階を検討する際は、複数の物件を内見して、自分に合う住まいを見つけましょう。

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iimon 編集部

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