タワーマンションは、低層階・中層階・高層階によって暮らしは大きく変わるため、自分にとって何階がベストなのかと迷う人も多いでしょう。
それぞれの階層には特徴があり、自分や家族のライフスタイルや希望条件によって、最適な階層が異なります。
この記事では、タワーマンションの各階層のメリットを詳しく解説します。
自分に合う階層を選ぶポイントも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
タワーマンションの低層階・中層階・高層階とは?
タワーマンションに限らず、マンションにおいて低層階・中層階・高層階の明確な定義はありません。
なお、タワーマンションは、一般的に階数が20階以上のマンションを指します。
ここでは、タワーマンションの階層を以下のように分類します。
- 低層階:1〜10階
- 中層階:11〜20階
- 高層階:21階以上
それぞれの階層のメリットを紹介していきます。
【タワーマンション】低層階(1〜10階)のメリット
タワーマンションの低層階には、主に以下のようなメリットがあります。
- エレベーターの待ち時間が短い
- 災害時に避難しやすい
- 家賃や管理費が安い傾向がある
それぞれ詳しく解説します。
エレベーターの待ち時間が短い
タワーマンションの低層階は、エレベーターの待ち時間が短く済みます。
また、エレベーター以外にも階段が使えるため、急ぎの際や混雑時にも便利です。
特に朝の通勤・通学でエレベーターが混雑するタイミングは、階段の選択肢があることでストレスを軽減できます。
災害時に避難しやすい
低層階は地上に近く、地震や火災などの災害が発生しても、避難しやすいメリットがあります。
特に、小さな子どもや高齢者がいる家庭では、より安心感を得られるでしょう。
また、停電時でもエレベーターを使わずに階段で移動できるため、災害リスクに備えやすいことが低層階の魅力ともいえます。
家賃や管理費が安い傾向がある
一般的に、タワーマンションの低層階は、中層階や高層階よりも家賃や管理費が安い傾向があります。
眺めや日当たりなどは中層階・高層階よりも劣りますが、月々支払うコストを抑えられます。
タワーマンションで予算を重視する人は、低層階がおすすめです。
関連記事:タワーマンションの定義とは?タワマンに住むメリット・デメリットも解説
【タワーマンション】中層階(11〜20階)のメリット
タワーマンションの中層階には、主に以下のようなメリットがあります。
- 適度な眺めと日当たりを確保できる
- 騒音のリスクが比較的低い
- 室温管理がしやすい
それぞれ詳しく解説します。
適度な眺めと日当たりを確保できる
中層階は、低層階よりも眺めや日当たりを確保できます。
街の景色を一望でき、日当たりも良いため、室内が明るい空間になりやすいでしょう。
騒音のリスクが比較的低い
中層階は、低層階よりも高いため、道路からの騒音や街のにぎわいが比較的聞こえにくい特徴があります。
高層階は強風の影響により、特有の風切り音が発生しやすいですが、中層階ではあまり気にならないでしょう。
室温管理がしやすい
中層階は、低層階ほど地面からの熱の影響を受けず、高層階ほど日差しや風の影響を受けにくいため、室内の温度管理がしやすい特徴があります。
冷暖房の効率も年間を通じて安定しており、快適な室温を保ちやすいでしょう。
【タワーマンション】高層階(21階以上)のメリット
タワーマンションの高層階には、主に以下のようなメリットがあります。
- 格別の眺めを堪能できる
- 日当たりが最も良い
- 静かに暮らしやすい
- 虫がいない
それぞれ詳しく解説します。
格別の眺めを堪能できる
タワーマンションの高層階に住む最大の魅力は、格別の眺めを堪能できることです。
周囲の建物に遮られず、遠くまで広がる景色を存分に楽しめます。
特に夜景は魅力的で、室内にいながら素晴らしい眺めを味わえます。
季節の移り変わりや天候の変化など、自然の美しさを日々感じられるのも、高層階ならではの魅力です。
格別な眺めは、日常生活に彩りと特別感をもたらすでしょう。
日当たりが最も良い
タワーマンションの高層階は、周囲の建物の影響を受けないため、日当たりが最も良いでしょう。
日照時間も長く、冬でも比較的暖かく過ごせます。
タワーマンションでは、一般的に日が入りにくい北向きの物件でも、周りに建物など日を遮るものがないため、部屋の明るさに問題のないケースもあります。
なお、日当たりの良さは物件によって異なるため、実際に内見して確認するのがおすすめです。
静かに暮らしやすい
高層階は地上からの距離が遠いため、道路の騒音や街のにぎわいが聞こえることは少なく、静かに暮らしやすいでしょう。
騒音が聞こえにくいことで、部屋で趣味の時間を楽しむなど、リラックスして過ごせます。
また、高層階は外からの視線を気にせずに済むため、プライバシーが守られます。
虫がいない
高層階は地上から離れているため、虫がいないというメリットがあります。
特に、蚊やハエなどの虫は高層階まで到達しにくいため、虫が苦手な人でも安心です。
タワーマンションで自分に合う階層を選ぶポイント
タワーマンションで自分に合う階層を選ぶポイントは、以下のとおりです。
- ライフスタイルを考える
- 予算を明確にする
- 実際に内見する
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
ライフスタイルを考える
タワーマンションの階層を決める際は、自分や家族のライフスタイルを考えましょう。
外出する機会が多い人や、エレベーターを待つストレスを避けたい人は、低層階や中層階が便利でしょう。
小さな子どもや高齢者がいる場合も、災害時に避難しやすい低層階や中層階を選ぶと安心です。
一方、家でゆっくり過ごす時間を大切にしたい人や、日当たりを重視する人は、眺めの良い高層階に魅力を感じやすいでしょう。
予算を明確にする
タワーマンションは、高層階のほうが家賃が高い傾向があるため、毎月無理なく支払える家賃の階層を選ぶことが重要です。
家賃をできる限り抑えたい人は低層階、家賃よりも眺めや静かな暮らしを重視する人は高層階というように考えると、自分に合う階層が明確になります。
実際に内見する
タワーマンションによって構造や環境は異なるため、各階層の特徴を知るには、実際に内見をするのが確実です。
エレベーターの数や待ち時間、日当たりや騒音などを実際に確認し、総合的に判断しましょう。
なお、時間帯や天候によっても物件の印象は変わるため、複数回内見することで、自分に合うかどうか判断しやすくなります。
まとめ
タワーマンションは、低層階・中層階・高層階によって暮らしは大きく変わります。
低層階は、エレベーターの待ち時間が短く、災害時に避難しやすいメリットがあります。
家賃や管理費も安い傾向があるため、予算を重視する人に最適です。
中層階は適度な眺めと日当たりを確保でき、低層階と高層階のメリットを兼ね備えています。
騒音も比較的少なく、バランスの取れた住環境だといえます。
高層階は格別の眺めを堪能でき、日当たりが最も良い階層です。
静かに暮らしやすいため、住環境にこだわる人には高層階が向いています。
タワーマンションの階層を選ぶには、各階層それぞれのメリットを理解し、自分のライフスタイルや予算などから考えるのがポイントです。
また、実際に内見をして、各階層の雰囲気や眺めを体感することも重要です。
各階層のメリットを押さえたうえで、自分にとってベストな階層を見つけましょう。
iimon 編集部