都市部を中心に建設されているタワーマンションは、高層階からの眺望の良さや充実した共用設備などで人気があります。
しかし、SNSや口コミサイトでは「タワーマンションはデメリットだらけ」という投稿もあり、実際どうなのか気になる人も多いのではないでしょうか?
この記事では、タワーマンションのメリット・デメリットを紹介します。
タワーマンションに向いていない人の特徴も紹介しているので、タワーマンションへの入居を検討している人は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
タワーマンション(タワマン)とは?
タワーマンションは、明確な定義はないものの、一般的には20階以上の高層マンションを指します。
都市部の駅前や繁華街など、立地の良い場所に多く建設されています。
タワーマンションの定義について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。 関連記事:タワーマンションの定義とは?タワマンに住むメリット・デメリットも解説
タワーマンションのデメリット
タワーマンションには、主に以下のようなデメリットがあります。
- エレベーターが混雑する
- エントランスから玄関まで時間がかかる
- 地震の揺れを感じやすい
- 災害時のリスクが大きい
- 家賃・管理費が高い
- 【高層階】ベランダに洗濯物を干せない
- 【高層階】電波がつながりにくい可能性がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
エレベーターが混雑する
タワーマンションは多くの人が住んでいるため、エレベーターが混雑しやすいデメリットがあります。
特に朝の通勤・通学の時間帯や、夕方の帰宅する時間帯には、エレベーターの利用が集中するため、長い待ち時間が発生することも珍しくありません。
エレベーターの数は限られており、高層階に住んでいる人ほどストレスを感じやすい傾向があります。
また、エレベーターの故障や定期点検時には、さらに混雑することになるため、内見時にエレベーターの数や稼働状況などを確認しておくようにしましょう。
エントランスから玄関まで時間がかかる
タワーマンションは、エントランスから玄関までの距離が長いため、移動に時間がかかりやすくなります。
そのため、急いでいるときや荷物が多いときには、ストレスを感じるでしょう。
また、ポストに郵便物を回収しに行ったり、気軽に外出したりするハードルも高くなり、高層階の入居者ほどこのデメリットは大きいものになるでしょう。
地震の揺れを感じやすい
タワーマンションは、高さがあることで地震の揺れを感じやすく、高層階に住んでいる人ほど揺れの大きさを実感します。
地震後も長時間にわたって揺れるケースもあり、入居者に強い不安感や恐怖心をあたえる可能性があります。
さらに、地震の影響で家具が転倒したり物が落下したりするリスクもあるため、日頃から地震対策を徹底することが重要です。
タワーマンション居住時の地震について不安がある方はこちらの記事も参考にしてみてください。 関連記事:タワーマンションは地震に弱い?建物構造やリスク、地震対策を押さえよう!
災害時のリスクが大きい
タワーマンションで大規模な地震や火災が発生した場合、高層階の入居者は以下のようなリスクがあります。
- エレベーターが止まる
- ライフラインが遮断される
- 避難方法が限定される
電気が止まるとエレベーターが使用できなくなり、高層階の入居者は、階段を使って何十階も下りて避難しなければならない可能性があります。
また、火災時の煙や熱は上昇するため、高層階ほど危険が高まります。
他にも、消防車のはしご車が届く高さには限界があるため、高層階での救助活動は困難になるでしょう。
ライフラインが遮断され、避難できない状態に陥るリスクがあることが、タワーマンションのデメリットといえるでしょう。
家賃・管理費が高い
タワーマンションの家賃や管理費は、一般的なマンションと比べてかなり高額になる傾向があります。
タワーマンションは、都心の一等地に建てられることが多いため、立地条件による家賃の上昇は避けられません。
また、フィットネスジムやラウンジなどの共用施設の維持費も、管理費に反映されます。
タワーマンションに住むことで、月々のランニングコストが予想以上に高くなる可能性があるため注意しましょう。
【高層階】ベランダに洗濯物を干せない
タワーマンションの高層階では、ベランダに出たり洗濯物を干したりできないことが大半です。
高層階では風が強く、転落の危険や洗濯物が落下する危険性が高くなるためです。
ベランダに洗濯物を干せないと、室内干しや衣類乾燥機などで代用しなければなりません。
タワーマンションに住む前には、規則や禁止事項を確認しておきましょう。
【高層階】電波がつながりにくい可能性がある
タワーマンションの高層階では、携帯電話やテレビの電波がつながりにくい場合があります。
基地局からの電波は、基本的に下方向に出ており、高層階では電波が十分に届かないことが主な原因です。
電波環境を改善するには、基地局に相談したり、個別にアンテナや中継器を設置したりなどの方法があります。
タワーマンションの自宅で在宅勤務やオンライン授業を行う場合は、安定した通信環境を確保する必要があるため、入居前に電波状況を確認しておきましょう。
タワーマンションのメリット
タワーマンションには多くのデメリットがありますが、他のマンションよりも優れたメリットも存在します。
タワーマンションの主なメリットは、以下のとおりです。
- 立地が良い
- 共用施設やセキュリティが充実している
- 【高層階】部屋からの眺めが良い
- 【高層階】虫が少ない
立地が良い
多くのタワーマンションは、駅前や繁華街など立地が良い場所に建設されます。
交通アクセスが良く、商業施設やオフィス街が近くにあることが多いため、日常生活における利便性の高さが魅力的です。
また、タワーマンションの敷地内に、飲食店やコンビニエンスストアが併設されていれば、より便利な生活を送れるでしょう。
共用施設やセキュリティが充実している
タワーマンションは、入居者が使える共用施設やセキュリティが充実していることが多いです。
建物によって異なるものの、以下のような施設が使える場合があります。
- フィットネスジム
- プール
- 会議室
- ラウンジ
- キッズルーム
タワーマンションには、安心かつ快適に暮らせる環境が整っているのが大きな魅力といえます。
【高層階】部屋からの眺めが良い
タワーマンションの高層階からは、他のマンションやアパートでは見られない景色を楽しめます。
都市の夜景や遠くの山々の景色などを、部屋からゆっくりと一望できます。
タワーマンションの高層階では、外部からの視線を気にする必要がないため、カーテンを開けてもプライバシーが侵害される心配は少ないでしょう。
【高層階】虫が少ない
タワーマンションの高層階は地上から距離があるため、虫が少ないメリットがあります。
窓を開けた状態にしても害虫を気にする必要がなく、虫が苦手な人には大きなメリットになるでしょう。
ただし、低層階や中層階では、一般的なマンションと同様に虫が室内に侵入するリスクはあるため、気になる人は防虫対策をしておきましょう。
タワーマンションが向いていない人とは?
タワーマンションが向いていないのは、以下のようなタイプの人です。
- 共用施設に魅力を感じない人
- エレベーターの待ち時間にストレスを感じる人
- 災害時のリスクに不安を感じる人
共用施設に魅力を感じなかったり、エレベーターの混雑にストレスを感じたりする人は、タワーマンションに向いていないといえます。
また、高齢者や体が不自由な人など、災害時のリスクに不安を感じる人は、低層階もしくは避難しやすいマンションを探すことをおすすめします。
まとめ
タワーマンションのデメリットをまとめると、以下のようになります。
- エレベーターが混雑する
- エントランスから玄関まで時間がかかる
- 地震の揺れを感じやすい
- 災害時のリスクが大きい
- 家賃・管理費が高い
- 【高層階】ベランダに洗濯物を干せない
- 【高層階】電波がつながりにくい可能性がある
しかし、タワーマンションには立地の良さや充実した共用設備、眺望の良さなど魅力的な面も多くあります。
タワーマンションが自分に合うかは、価値観やライフスタイル、経済状況によっても大きく異なります。
高層階での生活にあこがれる人もいれば、デメリットを懸念して住みたくない人もいるでしょう。
タワーマンションのメリット・デメリットを十分に理解し、自分が本当に住みたい物件であるかを慎重に判断することで、住んでから後悔する可能性を減らせるでしょう。
iimon 編集部